夢幻水滸伝
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第三百三話 プエルトリコでの会談その九
「あたいがあの人のファンなのは」
「そやねんな、ちなみにトウェインは小原好美さんが好きや」
「あの子はそうなのね」
「声優さんの好みはな」
「よく碧ちゃんは悠木碧さん好きやって言うてるけどね」
「ああ、あの娘はそうなんか」
「自分と同じお名前で小柄やからって」
その為にというのだ。
「あと独特の煽る時の演技が好きみたいよ」
「悠木碧さんの煽り演技は絶品やしな」
「そう言ってるわ」
「そやねんな」
「あの娘小柄なのがええって言ってるし」
自分がそうであることがというのだ。
「この世界でもホビットでよかったって言ってるわ」
「そやねんな」
「それでこっちの世界でもこれはという子にね」
「声かけてるな、起きた世界と同じく」
「断わられたらそれまでやけれど」
誘いをかけて断られるとそれ以上は言わないというのだ。
「そやけどね」
「そうしてるな」
「こっちの世界でもね」
「あの娘にとって婿にならんかは挨拶やからな」
そうしたものだとだ、メルヴィルもオムライスの中のチキンライスを食べて言った。
「もうそこで断られるとな」
「それで終わりよ、まあええ娘やから」
「あれでな」
「お付き合いしたい子がいたら」
「誘いの乗ったらええな」
「悪いことにはならへんわ」
絶対にというのだった。
「性格もええし家事もね」
「得意やしな」
「女子力高いから」
家事のことから言っているのは言うまでもない。
「お嫁さんに迎えたら素敵よ」
「あの娘が言うに婿になったらやな」
「しかも強いから」
今度は戦闘力の話をした。
「襲われる心配もないわ」
「こっちが護ろうと思ってもな」
「あの娘に護られるかもね」
「そのこともええな」
「ええ、ただね」
それでもとだ、アレンカールはここで少し苦笑いになって言った。
「やっぱりね」
「夜のこと言うのがな」
「初夜のことをね」
「経験ないのにな」
「手をつないだこともね」
異性と、というのだ。
「ないけどね」
「そのことやたら言うからな」
「そっちの知識が凄いのよ」
「四十八手全部知っててやな」
「所謂しょびっちよ」
碧、彼女はというのだ。
「そこがね」
「難点やな」
「流石にいきなりそういうこと言われたら」
「ドン引きするさかいな」
「誰でもね、幾ら可愛くて性格がよくてね」
「女子力があって戦闘力が高くてもな」
「あのしょびっちぶりはね」
碧の場合はというのだ。
「最大のよ」
「ネックやな」
「そうよ、本当にね」
「そこが問題やな」
「ええ、ただお婿さんになったら」
彼女のというのだ。
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