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夢幻水滸伝

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第三百三話 プエルトリコでの会談その八

「やっぱり自分と一緒におると楽しいわ」
「あら、惚れたの?」
 アレンカールはメルヴィルの今の言葉に笑って応えた。
「悪いけれどあたいこの口調でもね」
「同性愛には興味ないな」
「ラテン系の明るくてさっぱりした性格でね」
 自分の好みのことも話すのだった。
「メリハリの利いたボディーの」
「そうした娘が好きやな」
「そうなのよ」
「その口調やから誤解されるけどやな」
「あたいはそうなのよ」
 こう言うのだった。
「覚えておいてね」
「起きた世界でもう知ってるわ」
 このことはとだ、アレンカールはサラダを食べるアレンカールに返した。
「もうな」
「やっぱりそうよね」
「日本語の口調がそれでな」
「それがこっちの世界でも出てるのよ」
「そやな」
「ポルトガル語だとね」 
 ブラジルの言語はこの言語であるのだ、これはブラジルがかつてポルトガルの植民地であったことからのことである。
「普通にブラジル訛りでね」
「喋ってるな」
「所謂ブラジル訛りのポルトガル語よ」
「最近ブラジル語って言われてることもあるな」
「アメリカの英語もそうよね」
 方言位の違いだが国によって同じ言語でも分かれてきているのだ。
「やっぱりそこはちゃうわ」
「国や地域によってな」
「ええ、ただ普通にポルトガルの子ともお話出来るし」
 会話で意思疎通が出来ないまで違わないというのだ。
「それでスペイン語やイタリア語ともね」
「そんなに違わへんな」
「そうよ、母を訪ねて三千里と同じよ」 
 この作品と、というのだ。
「あたいがイタリアに行ってもね」
「普通に話せるな」
「アリギエーリちゃんともポルトガル語で話してるわよ」
 イタリアの神星の者である彼と、というのだ。
「起きた世界でね」
「あいつがイタリア語喋ってやな」
「ええ、セルバンテスちゃんとはもっと楽にね」
 スペインの神星である彼の名も出して話した。
「意思疎通が出来てるわ」
「スペイン語とポルトガル語は殆ど違わへんな」
「そうよ、そやからね」
「ポルトガル語の時はやな」
「あたいはおねえじゃないわよ」
「仕草だけやな」
「そうよ、それで女の子が好きやから」
 このことをまた言うのだった。
「悪いけれどね」
「わしがそっちの気あってもか」
「その気持ちには応えられへんわ」
「安心するんや、わいも女の子が好きや」
 メルヴィルは笑って応えた。
「女優さんやと昔の若い頃のシンディ=クロフォードさんが最高やな」
「あら、素敵な趣味ね」
「日本の声優さんやと上田麗奈さんやな」
「あたいは楠木ともりさんよ」
「メリハリかいな」
「そういうことでね」
 メルヴィルに笑って応えた。
「演技もお声もね」
「そうなんか、しかしまずは」
「メリハリよ」
 これだというのだ。 
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