夢幻水滸伝
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第三百三話 プエルトリコでの会談その七
「それであたい達もね」
「獣やモンスター退治に苦労してるな」
「ええ、けれどそっちはね」
「それぞれの制海権においてな」
「お互いにやっていきましょう」
「獣やモンスター退治をな」
「そこでだけれどそういうのを退治するのならね」
獣やモンスター達をとだ、アレンカールは食べつつ提案した。
「お互いの海に入ってもええことにしない?」
「制海権を越えてもええか」
「あんたのとこの水軍があたいのところの海に入ってもええし」
「わしのとこの海にか」
「あたいのとこの水軍が入ってもええ」
「ああした連中は人の勢力圏とか関係ないさかいな」
「カリブ海は獣やモンスターが多いし」
このことが兎角問題でというのだ。
「それでよ」
「そういうことを考えてやるとな」
「もうお互いの領海とかはね」
「モンスター退治については考えへん」
「それでいきましょう」
「そやな、その方がええな」
アレンカールはケチャップをかけたオムレツの生地とその中のチキンライスの味を共に楽しみつつ応えた。
「今わしが言った通り連中は人の世のことはどうでもええ」
「野生の世界にいるからね」
「あっちの縄張りとかで動くな」
「自分達の餌を求めてね」
「そういうことやな」
「そやからね」
それ故にというのだ。
「ここはね」
「そうしていくことやな」
「そうよ、カリブ海はもう一つ厄介なのがおるけどね」
「海賊やな」
「そう、もう海賊の巣よ」
カリブ海はそうもあるとだ、アレンカールは話した。
「無茶苦茶ね」
「海賊が多いな」
「そうよ」
まさにというのだ。
「そやからね」
「自分等は海賊退治にかなり力を入れたな」
「インファンテちゃん達がやってくれたわ」
「キューバのやな」
「もうあの子のところがまさに海賊の巣やったから」
それ故にというのだ。
「熱心にね」
「海賊を退治したんやな」
「そうなのよ、そもそもあの子海賊だしね」
彼の職業はというのだ。
「あっという間に海賊達を征伐して自分がね」
「その棟梁になったんやな」
「そうよ、海賊も軍隊にするとね」
「頼りになる水軍になるな」
「そうなるからね」
だからだというのだ。
「彼がそうしてくれてね」
「海賊は減ったな」
「そうよ、あと海の戦の専門家でしょ」
「海賊だけあってな」
「そyから獣やモンスターの征伐もね」
今話しているこのこともというのだ。
「あの子にかなり任せたらね」
「ええか」
「勿論あたいも出るしね」
アレンカール自身もというのだ。
「その際自由に海を行き来出来たら」
「その分楽やな」
「ええ、だからこのお話はね」
「有り難いか」
「あたいにとってもね」
「そうか、ほな海のことはな」
微笑んでだ、メルヴィルはアレンカールに応えた。そのうえで飲みものの牛乳を一口飲んでから話した。
「そうしよな」
「お互いの領海に入ってよし」
「そういうことでな」
「そうしていきましょう」
「ああ、しかしな」
メルヴィルは話が一段落してからこんなことを言った。
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