夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三百二話 南部掌握その五
「頼むで」
「わかりましたっす」
「それでインフラはジェーンちゃんでな」
今度は彼女を見て告げた。
「道路も線路も増やして」
「そうしていくんですね」
「水道も整えてな、学校も」
「教育もですか」
「充実させてな」
そしてというのだ。
「勢力をさらに豊かにするで」
「教育もそうしますね」
「ああ、やっぱり教育が充実してるとな」
それならとだ、メルヴィルはバーボンを飲みながら言った。
「人材が豊富になる」
「そやからですね」
「教育は義務教育を確立させて」
「そして確かな人材を擁して」
「それで戦う様にするで」
「わかりました」
「産業はヴォネガットや」
今度は彼に言った。
「農業も商業もな」
「工業もですね」
「勢力圏のあらゆる産業をや」
「発展させますね」
「そうしてもらうで」
こう言うのだった、メルヴィルは内政の面でも戦略を描いている。そしてそれを今仲間達に語っているのだ。
「ええな」
「今以上にですね」
「わし等の勢力は今でもや」
「かなり発展していて」
「かなりのもんがあるが」
それでもというのだ。
「今以上にな」
「そうして」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「豊かな国にしてな」
「その国力を用いていきますね」
「そのうえでアメリカ東部を制覇して」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「アメリカもですね」
「そうするで、中南米とカナダも気になるけどな」
メルヴィルは他勢力の話もした。
「中南米も統一に向かってるしな」
「そうですね」
「まあ今は中立でええか」
中南米とはというのだ。
「そうしてもな」
「そうですね、とりあえずは」
「中南米はブラジルのアレンカールが統一するやろ」
メルヴィルはそう読んでいる、それで言うのだった。
「それやとな」
「アレンカールさんとですか」
「中立条約結ぶか」
こうジェーンに話した。
「それでこっちのやることにや」
「干渉しないのですね」
「プエルトリコが無事やとな」
メルヴィルはカリブ海にあるアメリカ領の話もした。
「この世界のあの島は上に浮島も多くてな」
「結構豊かですね」
「そやからな」
「プエルトリコはですね」
「守りたいしな」
「今あの島と浮島達は空白地ですが」
「あそこにも進出してな」
そしてというのだ。
「領土にしてな」
「その安全を守りますね」
「そうするけどな」
それでもというのだ。
「カリブ海にも中南米にもな」
「興味はないですね」
「ああ、平和で貿易が出来たらな」
カリブ海及び中南米の諸勢力とはというのだ、メルヴィルはアメリカ大陸のアメリカ以南の地図を脳裏に浮かべつつ話した。
ページ上へ戻る