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夢幻水滸伝

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第三百二話 南部掌握その四

「彼等としては」
「かなり困るやろ」
「はい、確かに」
「そうしたり境の軍勢の動きもな」
 メルヴィルはこちらの話もした。
「攻める素振りを見せるんや」
「そうしますか」
「実際に隙があったらな」
 その時はというと。
「攻めるしな」
「本当にですね」
「そや、こっちにはそれが出来る余裕もある」
 メルヴィルは不敵な笑みで述べた。
「その余裕を使うんや」
「そういうことですね、軍の動きを活発化させますと」
 それならとだ、エミリーも言ってきた。
「あちらとしてもです」
「警戒せざるを得ないやろ」
「そしてそちらに力を向けて」
「テネシーとかに向けられん」
「そうですね」
「相手の余裕を奪うのも戦略や」
 それになるというのだ。
「戦わんでもな」
「そうしていきますね」
「そや、ここはな」  
 実際にというのだ。
「仕掛けるで」
「彼等に対して」
「ああ、それで動きを封じて」
 そしてというのだ。
「こっちはな」
「勢力を拡大させますね」
「そや」
 まさにというのだ。
「ええな」
「わかりました、そうしましょう」
「水軍のことはホーソーンに任せるで」
 メルヴィルは彼を見て言った。
「海の方だけやなくてな」
「五大湖の方もですね」
「頼むわ、あと浮島の掌握もな」
「していきますね」
「五つの州のな」
 こちらも忘れないのだった。
「やってくで」
「忘れへんですね」
「そっちのこともな」
 ホーソーンに真剣な顔で話した。
「ええな」
「それでは」
「そしてや」
 さらに言うのだった。
「境の方の動きはエミリーちゃんや」
「私ですか」
「ほんまに隙があったらな」
 その時はというのだ。
「攻めるんや」
「そうしてええですね」
「ああ、相手にそれがあったらな」
 隙がというのだ。
「ええな」
「それでは」
「それで内政はな」 
 今度はこちらの話をした。
「セリューちゃんは主に治安や」
「私は内政っすか」
「ああ、内政もするって言うたやろ」
「そちらにも力を入れると」
「それでや」
 その戦略の為にというのだ。 
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