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夢幻水滸伝

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第三百二話 南部掌握その六

「それでや」
「ええですね」
「そやからな」
「ここはですね」
「アレンカールとな」
「中立条約を結びますか」
「カナダのモンゴメリーともそうしたし」
 それにというのだ。
「今度はな」
「アレンカールさんですね」
「あいつともな」
「中立条約を結んで」
「それでや」
「後顧の憂いをなくしますね」
「そうしよか、外交も大事や」
 こちらのこともというのだ。
「それでや」
「戦略を立てますね」
「そや、そしてや」
 そのうえでというのだ。
「アメリカ東部の統一もや」
「計りますね」
「それからアメリカ全体になるけどな」
「それに当たって後顧の憂いをなくす」
「そやからアレンカールにな」
 その彼にというのだ。
「使者を送るか、何ならわしがな」
「ブラジルに行かれますか」 
 ボームが言ってきた。
「そうされますか」
「ああ、それでな」
「それで?」
「自分はわかってるな」
 ボームが言ってきたので彼に言った。
「主に技術部門をな」
「担当ですね」
「そや、頼むな」
「より技術を発展させる」
「それで学問もな」
 こちらもというのだ。
「頼むで」
「発展させますね」
「ああ、そっちもな」
 技術に加えてというのだ。
「頼むな」
「わかりました」
 ボームもそれならと頷いて応えた。
「ほな」
「そういうことでな、まあアレンカールとのことも考えるか」
 こう言ってだった。
 メルヴィルは仲間達と外交のことも話すことにした、だがそこでフォークナーにも言った。
「テネシーの掌握はわいが主にやるが」
「その南の四州はですね」
「自分が掌握していってくれるか」
「私の担当はそちらですね」
「主なな、ええか」
「わかりました」 
 フォークナーは頷いて応えた。
「ほなです」
「よろしゅうな」
「すぐに四洲の街や村に使者を送り」
「そしてや」
「掌握していきます」
「頼むで」
「はい」
「急がんでええからな」
 フォークナーの慎重で平和的な気質も考慮して言った。
「別に」
「そうなのですか」
「ああ、確実にな」
「勢力を拡大するのですね」
「そうしてもらう、まあ四洲の街や村はな」
 メルヴィルは考える顔で述べた。 
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