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夢幻水滸伝

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第三百二話 南部掌握その一

                第三百二話  南部掌握
 メルヴィルはセリューとホーソーンの話を聞き終えて神妙な顔で言った。
「そうか、二人も何かとあったな」
「そうだったっす」
「何もなかったかといいますと」
「やっぱりちゃうな、まあ人は生きてるとな」
 そうしていると、とだ。メルヴィルはバーボンを飲みつつ言った。
「何も起こらん筈がないわ」
「そうっすね」
「それぞれの人生がありますね」
「特にこっちの世界やとな」
 それならというのだ。
「もうな」
「この世界を救わないといけないっすから」
「何かとありますね」
「そや、しかし二人共それぞれの性格が出てたな」
 メルヴィルはこうも言った。
「その人生に」
「そうですね」 
 ジェーンがホーソーンの言葉に頷いた。
「お話を聞きますと」
「そやな、それでこれでな」
「お話も聞きましたし」
「こっちのことも話したし」
「何かとわかりました」
「よかったわ」
 笑顔でだ、ホーソーンは言った。
「ほんまな」
「そうですね」
「ほなこれからな」 
 メルヴィルはまたバーボンを飲んだ、その前にはナッツもある。胡桃やアーモンド、カシューナッツ等を乾燥させたものだ。
「どないするか」
「勢力について」
「内政はこのまま進める」
 このことはというのだ。
「ノースカロライナもフロリダもな」
「そうしますね」
「それでな」 
 そのうえでというのだ。
「勢力拡大をどうするか」
「それはもう結論が出ていましたね」 
 エミリーが言ってきた。
「既に」
「ああ、五大湖のルイス達よりもな」
「南部に進出ですね」
「ノースカロライナ、フロリダは入ったんや」 
 自分達の勢力にというのだ。
「それでや」
「今はですね」
「テネシーの完全掌握も進めたし」
「それで、ですね」
「他のや」
 メルヴィルはナッツを食べつつ言った、他の面々も酒を飲みつまみを口にしている。そうして言うのだった。
「諸州もな」
「サウスカロライナ州やアラバマ州をですね」
「完全に抑えてな」
「統治を進めますね」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「さらにな」
「統治を行って」
「そしてや」
 そこからというのだ。
「勢力を豊かにしてな」
「さらにですね」
「力をつける」
「そのうえで五大湖にあたりますね」
「兎に角今はテネシーの完全掌握をな」
 これをというのだ。
「進めるで」
「そして五大湖の勢力拡大を防ぎますね」
「こちらの勢力を拡大させてな」
 ヴォネガットにも話した。 
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