夢幻水滸伝

「そうですね」
「はい、そうですね」
「あの方がおられて治められていますね」
「キューバを統一され」
「海賊も掌握されたとか」
「キューバはこの世界では海賊が多いです」
　彼等の重要拠点の一つになっているのだ。
「バッカニアと呼ばれる」
「カリブ海は彼等がいて」
「それで暴れ回っていますね」
「我々も困っていましたが」
「その彼等もですね」
「はい、今ではです」
　それがというのだ。
「落ち着いてきたのは」
「インファンテ様ですね」
「そして他の中南米の星の方がおられ」
「確かに内政をされていて」
「海賊達も抑えてきたので」
「その為にですね」
　まさにというのだ。
「彼等も減っています、有り難いことです」
「全くですね」
「フロリダ州は海に多く面していてです」
「海運も重要な州です」
「ですから海賊が減れば」
「それだけ有り難いです」
「全くです」
　フォークナーにしてもだった。
「そのことは。ほなです」
「はい、このことをよしとして」
「そのうえで、ですね」
「これからもですね」
「動いていきます」
　こう言うのだった。
「心を込めて」
「それは有り難いです」
「フォークナー様が平和的な方で」
「海賊が減ればよし」
「そこに戦を求めずです」
「無闇に戦われなくて」
「私は戦いは好きやないです」　
　フォークナーはこのことは断った。
「決して」
「左様ですね」
「そのことはよくわかります」
「実際に戦を進んでされることはありません」
「話し合いで済めばよし」
「その様に動かれるので」
「性格として」
　自分のことをだ、フォークナーは自身が率いている水軍の将兵達に話した。
「それは出来へんです」
「そうなのですね」
「無闇に戦をされることは」
「決して」
「そうなのですね」
「はい、そしてです」
　そのうえでというのだった。
「フロリダ州を平和的にです」
「統一していき」
「治安もよくしていかれますね」
「その様にされますね」
「はい、そしてです」
　そのうえでというのだ。
「産業を発展させていきます」
「実際にそうされていますね」
「政において」
「そして勢力を豊かにもしますね」
「産業で以て」
「左様です、ほなこれからも」
　将兵達にさらに言った。