夢幻水滸伝
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第三百一話 優しきギャングその二
「最近暴走してです」
「ギャングになっていますか」
「そうした勢力で」
それでというのだ。
「少し懲らしめますと」
「元の自警団に戻りますか」
「そうなると思いますので」
だからだというのだ。
「その様にしていただければ」
「わかりました、ほなです」
「これからですね」
「少し行ってきます」
こう言ってだった。
フォークナーは一杯飲むとすぐにバーテンダーに教えてもらったギャングのアジトに行った、そこは一件のビルであり。
柄の悪い男達がいたがその彼等をだ。
フォークナーは素手で倒していった、神具は使わずそうしていきボスの部屋まで行って亀人の彼もだった。
素手で倒した、そのうえでギャング達に言った。
「これ以上悪いことは許しません」
「わ、わかりました」
「これからは心を入れ替えます」
「もうそうしたことはしないので」
「ここは穏便に」
「貴方達のことは聞いていますので」
フォークナーは通報した警官達に彼等を拘束させその前で話した。
「自警団出身なら以後は警察に入り」
「そしてですか」
「警官としてですか」
「動くべきですか」
「市長さんにはそうしてもらう様にお話します」
こうも言うのだった。
「そやからです」
「それでは」
「これからはですか」
「市長さんに会って頂けますか」
「そうされますか」
「はい、そうさせてもらいます」
こう話してだった。
フォークナーはギャング達を警官達に任せそのうえでマイアミの市長に会うことにした、そして実際にだった。
彼はマイアミの市庁舎で山羊人の市長と会った、市長は三十になったばかりと思われる女性であった。
その市長にだ、フォークナーは彼の考えを話した。
「まずはです」
「この街のギャング達をですか」
「倒して」
そしてというのだ。
「そのうえで、です」
「街の治安をよくして下さいますか」
「この街は今ギャング達が多く活動していますね」
「恥ずかしながらその対策がです」
市長は苦い顔で話した。
「出来なくなっています」
「そうですね」
「ギャングの数があまりにも多く」
「そうなっているのですね」
「はい、この街は繁栄していて」
それでというのだ。
「その利益を求めて」
「ここは観光と水産と」
「貿易も行っていまして」
「それで、ですね」
「フロリダ州の各地から多くのギャングが集まり」
そしてというのだ。
「そのうえで、です」
「利益を求めてですね」
「互いに争っています、そして市民の人達にもです」
「危害が及んでいますか」
「そうなっています」
市長は市長室の応接用のソファーに向かい合って座っているフォークナーに話した。二人共コーヒーを飲みながら話している。
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