夢幻水滸伝
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第三百一話 優しきギャングその一
第三百一話 優しきギャング
エドワード=フォークナーはこの世界に来て声からこの世界のことだけでなくこの世界での自分のことも聞いてだった。
今自分がいるバーの中でまずはカウンターに座って犀人の初老の男のバーテンダーに対して自分のことを話した。
そのうえでだ、注文したファジーネーブルを飲みつつ言った、
「さて、私はこれからどないしたらええかですが」
「というかいきなりお店に出て来たのが星の方ですか」
バーテンダーはこのことに驚いていた。
「ちょっと以上にです」
「有り得へんですか」
「そのことに驚いています」
こうフォークナーに言うのだった。
「私としては」
「そうですか」
「はい、それでこれからのことですか」
「私は何をすべきかわからへんので」
「職業は何でしょうか」
バーテンダーは飲む彼にそのことを聞いた、店の中は明るく窓が大きく如何にも南国風の店である。
「種族は岩人とわかりますが」
「カラーギャングです」
フォークナーは正直に答えた。
「もっと言えば趣味はお料理と子供と遊ぶこと、それに婚約者が起きた世界にいて学園でも一緒にいます」
「プライベートはいいですが」
「あっ、そうですか」
「はい、カラーギャングでしたら」
バーテンダーはこのことを聞いて言った。
「このマイアミは今そのギャング達がです」
「幅を利かせていますか」
「そして街を好き放題にです」
「そうですか」
「市役所も困っています」
マイアミのというのだ。
「それを何とかしてくれたら」
「わかりました、ほなです」
フォークナーはここまで聞いて言った。
「まずはです」
「ギャングを何と化してくれますね」
「そうさせてもらいます」
バーテンダーにはっきりとした声で答えた。
「まずは」
「そうされて下さい」
「では一杯飲み終わったら」
「早速ですか」
「ことにかからせてもらいます」
「それは何よりです」
「やっぱり法治であるべきで」
フォークナーは真剣な顔で述べた。
「ギャングとかが暴れてる様な」
「そんな状況はですね」
「出来るだけです」
「あってはならないですね」
「そうですさかい」
だからだというのだ。
「ギャング達を抑えさせてもらいます」
「ではその様に」
「活動させてもらいますんで」
「宜しくお願いします」
「はい、ではこのお店の近くにいるギャング達のところに行って」
「アジトにですか」
「そうしてです」
そのうえでというのだ。
「彼等を退治します」
「宜しくお願いします、ただギャングと言っても色々で」
バーテンダーはフォークナーに彼等のことをさらに話した。
「穏やかな連中もいれば」
「物騒な人達もですか」
「両方います」
「そうなのですね」
「この近くにアジトがあるのは元々街の自警団で」
「そこからギャングになっていて」
「比較的穏やかです」
そうだというのだ。
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