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夢幻水滸伝

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第三百話 優しい地獄の番犬その七

「森や平原といった場所のこともっす」
「治めねばならないですね」
「治水や道路整備等」
「また賊やモンスター退治もありますし」
「やることが多いですね」
「そうっす」
 まさにとだ、セリューは答えた。
「だからっすよ」
「それが政です」
「勢力圏が拡大すればっす」
「その分やるべきことが増えます」
「どうしても」
「全くっす、かく言う私もっす」
 まさにというのだ。
「政を考えてっす」
「勢力圏の為に」
「そうされていますね」
「ご自身がお考えになって」
「そのうえで」
「そうしているっすね」
 まさにというのだ。
「私も」
「ノースカロライナ州の為に」
「そうされていますね」
「今も」
「州と民の為に」
「そしてサインをしているっす」
 書類のそれをだ、事実セリューは今自身の執務室でサインをしている。書類の量は非常に大きなものがある。
「政策を考えて決めて動かして」
「はい、そして」
「そのうえで、ですね」
「勢力圏をよくされていますね」
「お陰で、です」
「市民も幸せになっています」
「安全になって豊かになって」 
 セリューは真顔で話した。
「それでっすね」
「はい、そうです」
「街や村の治安は格段によくなりました」
「街や村の外の部分も」
「その全てがです」
「警察や軍隊が強化され」
「賊やモンスターも征伐されていて」
 官吏達は口々に話した。
「そうなっています」
「またインフラも整えられ」
「治水や道路もよくなり」
「水道も出来ています」
「学校も増えました」
「セリュー様が来られてからそうなっています」
 こう話すのだった。
「産業も発展してです」
「農業も商業もよくなっています」
「工業も然りです」
「いいことばかりです」
「ですから」
「私は政のこともしなくてはいけないっすね」
 セリューは官吏達の話を聞いて言った。
「そうっすね」
「是非です」
「ですからやることは増えます」
「どうしてもです」
「このことは避けられません」
「全くっすね、では励むっす」
 こう言ってセリューはまたサインをした、そして。
 その時にだ、こうも言ったのだった。 
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