夢幻水滸伝
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第二百九十九話 さらなる勢力拡大へその十四
「ここは」
「自分がか」
「星のモンには星のモンで」
メルヴィルに笑顔のまま話した。
「それにわいとあいつは仲がええんで」
「それでか」
「はい、ジェーンちゃんとセリューちゃんの時と同じで」
それでというのだ。
「個人的に仲がええとです」
「外交にも関係するな」
「そうですさかい」
「ほな自分がやな」
「行って来ます」
「ほな頼むわ」
即断でだ、メルヴィルはホーソーンに答えた。
「その様にな」
「それでは」
「これで決まりやな、兎に角テネシーの掌握は今のわい等の戦略の第一目標でな」
「そうしてですね」
「フォークナーを加えることもな」
彼が治める勢力圏もというのだ。
「やってくで」
「それでは」
「ほなホーソーンはフロリダへの出立の準備でな」
それに入ってというのだ。
「そして他のモンはこのままや」
「内政とですね」
「テネシー掌握を進めてくで」
こうエミリーに話した。
「そうするで」
「ほなそういうことで」
エミリーも頷いた、そしてだった。
メルヴィルを含めて彼の勢力の星の者達は力を治めて内政それにテネシー州の掌握を進めホーソーンはフロリダに発ち。
程なくしてフォークナーを連れて戻ってきた、メルヴィルはホーソーンが彼を連れて自分の前に戻って来た時に彼に笑顔で問うた。
「ただ来たわけやないな」
「はい、返事を持って来ました」
ホーソーンは礼儀正しくかつその外見に似合わない何処か女性的な仕草で答えた。
「こちらには」
「その返事今言えるか」
「私のお口の中に今あります」
「ほな頼む、その返事は」
「宜しくお願いします」
これがホーソーンの返事だった。
「これから」
「ほなな、これからこちらこそな」
メルヴィルも笑顔で応えた。
「よろしゅうな」
「はい、私はです」
「争いは好まんかったな」
「性分やなくて」
それでというのだ。
「カラーギャングの職業で」
「それで戦用の神具持っててもやな」
「それでもです」
「戦は好きやないな」
「そうです」
メルヴィルに強い声で答えた。
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