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夢幻水滸伝

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第二百九十九話 さらなる勢力拡大へその十三

「枢軸の帝都はサマルカンド」
「エカテリーナさんはモスクワ、タゴールさんはニューデリー」
「基本それぞれの街におられて」
「サンクトペテルブルグやデリーにおられる時もあって」
「結婚はされてても」
「そうした間柄で」
「それでわしは彼女なしでな」
 メルヴィルはあらためて話した。
「そしてトウェインもな」
「そうそう、彼も言ってました」
 ボームが優しく微笑んで話した。
「そうした方を紹介して欲しいと」
「そやな」
「羅君と施君もで」
「中里とか芥川もおらんな」
「リー君も」
「そしてシェリルちゃんに綾乃ちゃんも。しかし」
 ここでメルヴィルはこうも言った。
「ターリャちゃんはわからん」
「彼女はですね」
「結構不思議ちゃんで交際関係もな」
「わからへんとこがありますね」
「そういえば日本人の小学生の子が好きとか言うてたな」 
 ふとターリャが言っていたことを思い出した、こちらの世界では今の時点では会うことはないが起きた世界ではよく会って話をしているのだ。
「それってな」
「所謂ショタコンですか」
「やばい趣味やな」
 メルヴィルは心から思った。
「それって」
「そうですね、確かに」
「何もせんかったらええが」
「流石にお相手が小学生は」
「十八歳でそれは犯罪やろ」
「日本でも」
「変なことする娘やないが」
「心配にはなりますね」
「ああ、しかしフォークナーに話を戻すと」
 それならというのだった。
「ええ奴で婚約者もおる」
「そうした人ですね」
「フロリダ州からさらに勢力を拡大させてるが」
 彼のこの世界の行動のことも話した。
「プエルトリコまでな」
「そうですね、しかしその勢いは」
「然程ですね」
「強くなくてな」
「ゆっくりとした拡大ですね」
「フロリダから北にも進んでるけどな」
 それでもというのだ。
「そやな」
「そうですね」
「あいつとも話で解決するか」
 メルヴィルは考える顔で言った。
「そうなるか」
「どちらにしろ最初は使者を送ってです」
「一緒にやっていこうって誘うしな」
「そこでお話が整えば」
「それでな」
 まさにその時点でというのだ。
「フォークナーともな」
「仲良くですね」
「一緒にやってくわ」
 感化を交えずにというのだ。
「そうするわ」
「ほな」
「テネシー掌握を進めてな」
「それと共にですね」
「フォークナーにも使者を送るな」
「ほなわいが行ってきましょうか」 
 笑顔でだ、ホーソーンが申し出た。 
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