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夢幻水滸伝

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第二百九十九話 さらなる勢力拡大へその十二

「そのうえでな」
「フロリダまでですね」
「掌握するで」
「そうしますね」
「そういえばフロリダのフォークナーやが」
 メルヴィルはこの州を掌握する彼のことも話した。
「かなりええ奴やな」
「あんないい奴おらへんです」
 ホーソーンがフォークナーについて答えた。
「ほんまに」
「そやな、あいつは」
「外見はでかくて怖そうですが」
「こっちの世界でも大きいみたいやな」
「岩人で」
 この種族の者でというのだ。
「それで職業はカラーギャングで」
「戦闘は強いな」
「はい、持ってる神具も戦闘用で」
「二つあるな」
「地の星やさかい」 
 それでというのだ。
「そうです」
「そやな」
「しかしその性格は」
「ええ奴やな」
「優しくて繊細で親切で」
 そうした性格でというのだ。
「誠実で真面目で謙虚です」
「ええ奴やな、ほんまに」
「ただ不器用な性格でして」
 ホーソーンはフォークナーのこの部分の話もした。
「誤解されやすくもあります」
「そやねんな」
「はい、しかし」
 それと共にというのだ。
「あんなええ奴いません」
「ほんまにそうです、レスリング部でも有名で」
 エミリーも言ってきた。
「誰にも優しく練習熱心で」
「真面目でやな」
「あんなええ奴はおらんとです」
「言えるか」
「心から」
「平和主義か」
「争いごとはあまりです」
「好まへんねんな」
「あの人は」
「そやねんな」
「それで婚約者の人がいるそうっす」
 セリューが笑って言ってきた。
「それも婚約者さんも八条学園におられるっすよ」
「ほんまか」
「かなり奇麗なアフリカ系の人っす」
「ああ、フォークナーアフリカ系やったな」
「何でも親御さん同士でお話してっす」
「アメリカではあまりないケースやな」
「そうっすね」
「そうか、そのことは素直に羨ましいな」 
 メルヴィルは本音を出して述べた。
「婚約者さんがおるって」
「メルヴィルさんはそう思われるっすか」
「どうもな、ちなみにわし彼女おらん」
「そうっすか」
「募集中や」
 このことも言った。
「ほんまな」
「そういえば星の人で交際している人少ないですね」
「そやね」
 ヴォネガットとジェーンが話した。
「言われてみれば」
「こちらの世界ではタゴールさんとエカテリーナさんは結婚されてますが」
「起きた世界やとただのお友達同士で」
「こちらの世界でも寝室は別やとか」
「基本住んでる街も別で」
 そこにある宮殿もというのだ。 
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