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夢幻水滸伝

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第二百九十九話 さらなる勢力拡大へその三

「そうするか」
「そうですね、早速お話をして」
「それでこっちに来てくれたらな」
「それでええですね」
「そうやしな」
 外交で話が済めばというのだ。
「ほなな」
「早速ですね」
「使者を送るか」
 そのセリューのところにというのだ。
「それでや」
「こっちに誘いをかけますね」
「そうするか、ほな使者はな」
 ここでだ、メルヴィルは。
 仲間達を見回した、そのうえでジェーンを見て言った。
「自分がこの中で一番あの娘と仲がええな」
「はい、友達同士です」
 ジェーンもその通りだと答えた。
「起きた世界ではよお一緒に遊んでます」
「そやな」
「真面目で正義感が強いので」
「確か親父さん海兵隊の士官さんでな」
「憲兵隊にいます」
「そやな、ほなな」
 ここまで聞いてだ、メルヴィルはあらためて言った。
「あの娘と友達同士でよお知ってるみたいやし」
「そやからですね」
「ちょっと行ってくれるか」 
 ノースカロライナ州にというのだ。
「そうしてくれるか」
「ほな今から行ってきます」
 即座にだ、ジェーンは応えた。
「そうさせてもらいます」
「早速やな」
「セリューちゃんに連絡をして」
 そうしてというのだ。
「公そんで個人的にも」
「両方でか」
「はい、お話をして」
 そしてというのだ。
「それからです」
「あっちに行くか」
「そうします」
「その辺り友達同士だけあるな」
「はい、そやからです」
 だからだというのだ。
「公に連絡をしまして」
「個人としてもやな」
「そうします、実はセリューちゃんとはこっちの世界で時々です」
 ここで貝殻を出してだ、ジェーンはメルヴィルに笑って話した。にこにことして明るい感じでそうしている。
「お話してます」
「貝殻でやな」
「はい、そやからです」
「まずはやな」
「公に連絡を取りましょう」
「ほなな」
 メルヴィルはジェーンの言葉に頷いてだった。
 まずは公の使者を送ってセリューに誘いをかけてだった。
 それからだ、ジェーンに話してもらったが。
「僕ちんが来たらです」
「それでか」
「返事をするって言うてます」
「それでその返事は」
「是非です」
 笑顔でだ、ジェーンはメルヴィルに話した。
「こっちの勢力にです」
「入りたいってか」
「言うてました」
「そやねんな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。 
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