夢幻水滸伝
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第二百九十九話 さらなる勢力拡大へその二
「ひいてはです」
「この世界の統一もな」
「考えています、彼等の勢力は侮れません」
「国力はこっちが上でもな」
「やはり、ですがセリューさんはです」
「どうも勢力拡大の意志はない」
「はい、そしてあの州を掌握しますと」
彼女が勢力を持っているノースカロライナ州をというのだ。
「サウスカロライナ州、ジョージア州にです」
「さらにやな」
「その西のテネシー州、アラバマ州、ミシシッピー州もです」
この三つの州もというのだ。
「今この三つの州も小勢力ばかりでルイス君達も六つの州を治めることに今は手が一杯なので」
「そういった州にもか」
「はい、ワテクシ達ならです」
「そういった州にも勢力を拡大出来るな」
「気になるのはフロリダ州やテキサス州の動きですが」
自分達から見て南にあるこの二つの大きな州だというのだ。
「どちらもカルフォルニアのトウェイン君が狙っていまして」
「そっちにいきそうやな」
「そうですさかい」
「まずはノースカロライナか」
「あの州を掌握し」
「そこから五つの州をやな」
「掌握し」
そしてというのだ。
「そのうえで、です」
「五大湖南岸に進出するか」
「そうすべきかと」
「そやな」
ボームの話をここまで聞いてだった、メルヴィルは言った。
「ここはな」
「ただノースカロライナ州を手に入れたら」
今度はヴォネガットが言ってきた。
「そのまま南下してです」
「そしてやな」
「フロリダ州までです」
この州までというのだ。
「進んでもです」
「ええか」
「はい、あの州もです」
フロリダ州もというのだ。
「掌握しますと」
「大きいな」
「あの州は人口も多く」
それでというのだ。
「観光産業もあり南国の農業もです」
「あるさかいやな」
「手に入れるとです」
自分達の勢力にというのだ。
「大きいです」
「そやな、ほなな」
「ノースカロライナ州からですね」
「フロリダ州までな」
この州までというのだ。
「掌握するで」
「そうですね」
「あの州まで掌握して」
「そうしてですね」
「そこからな」
「五大湖の方に進みますね」
「そうするか」
こう戦略を決めたのだった。
「それやと」
「ええと思います」
ジェーンもそれはと応えた。
「それで」
「ほなな」
「ほなまずはですね」
「セリューちゃんと話すか」
ノースカロライナ州を掌握している彼女と、というのだ。
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