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夢幻水滸伝

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第二百九十四話 フィラデルフィアのアサシンその六

「極めて高いとです」
「されてるか」
「それが二百を優に超えるとなると」
 当然エミリーもそのレベルにある。
「もう神の域なので」
「そこまで高いとなるとか」
「丁度星の方がそこまでです」
「高いと言われてるんやな」
「ですから」
 それが為にというのだ。
「もうです」
「すぐわかるか」
「左様です、それでこの度こちらに来られた理由は」
「実はこれからのことでや」
 それでとだ、エミリーは市長に話した。
「考えてるんやが」
「そうなのですか、具体的には」
「やっぱり旗揚げしてな」
 エミリーはその自分の考えを話した。
「そのうえでな」
「勢力としてですか」
「平和な勢力にしていって」
「そうしてですね」
「他の勢力も併呑していって」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「世界を統一されますか」
「そしてな」
 エミリーはさらに話した。
「世界を統一してその力でな」
「世界の危機に向かわれますか」
「力がばらばらやとな」
「世界の危機にですね」
「立ち向かえるか」
「それは無理ですね」
 市長もそれはと答えた。
「どう考えましても」
「そやな」
「はい、このフィラデルフィアはアメリカの中でも大きな街ですが」
 市長は自分がその職にあるこの街のことを話した。
「アメリカの中ではほんのです」
「一都市やな」
「大都市でありましても」
 そうであってもというのだ。
「ほんのです」
「一都市やな」
「左様です、そしてアメリカを統一したならば」
「相当なもんやな」
「この世界の最先進地域でして」
 それでというのだ。
「人口は八億で」
「それだけで相当な力やな」
「おそらくアメリカを統一したならば」
 それが出来たならというのだ。
「極めて強力な国家になりますが」
「それでもか」
「それがこの世界随一でも」 
 そこまでの力を得てもというのだ。
「この世界を救うにはです」
「及ばんな」
「はい」
 市長はエミリーに答えた。
「間違いなく」
「ほんなそやな」
「ですから」
「この世界を統一せんとな」
「世界の危機にはです」
「迎えんな」
「そうかと」
 間違いなくというのだ。
「私もです」
「そう思うな」
「ですから世界を救われるなら」
「まずはやな」
「勢力としてです」
「旗揚げやな」
「そうされるお考えは正しいです」 
 まさにというのだ。 
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