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夢幻水滸伝

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第二百九十四話 フィラデルフィアのアサシンその四

「これからやが」
「はい、生活は充分にです」
「出来る様になった、服も買える様になったし」
「洒落もですね」
「出来る様になった」
「この前下着もいいものをでしたね」
「幾つも買ったな」
 首に笑いながら話した。
「デザインも見て」
「そうでしたね、ご主人様は下着に凝られてますね」
「白とかピンクとか黄色とかな」
「明るい色ばかりでしたね」
「黒とか紫は勇気がいるわ」
 こうした下着はというのだ。
「大人のこうグッとくるな」
「そうしたものは」
「欲しいと思ってもな」
 それでもというのだ。
「ちょっとハイスクールの学生としては」
「抵抗がありますか」
「結婚して旦那さんを誘う時にな」
「着けたいですか」
「そうした色の下着はな、それで下着も揃ったし」
 こちらもというのだ。
「充分暮らせる様になった」
「それではですね」
「動くか、やっぱりな」
「まずは生活ですか」
「私自身満足にご飯食べられへんとな」
 そうした状況でなければというのだ。
「何を言うても誰もな」
「信じないですか」
「それが牧師さんとかやと別やけどな」
「アサシンではですか」
「何もないとな」
 自分の生活が出来ない位ではというのだ。
「只の冒険者が何を言うてるってな」
「なりますか」
「そうなると思って」 
 それでというのだ。
「まずはな」
「ご自身の生活をですか」
「出来る様にな」
 その様にというのだ。
「したんや」
「そうでしたか」
「ああ、ほなな」
「これよりですね」
「動くか、この世界を救う為に」 
 その目を鋭くさせて言った。
「いよいよな」
「わかりました、ですが」
「ですが?どないしたんや」
「あの、すぐにフィラデルフィアの市庁舎に行って」
「この世界に来てか」
「はい」
 そうしてというのだ。
「そのうえでご自身のことをお話されれば」
「ああ、ステータスを見てな」
「相手もすぐにです」
「そうやとわかってくれて」
「後は公がです」
 フィラデルフィアの行政組織がというのだ。
「市長さんも含めて」
「協力してくれたか」
「そうだったかと」
「そやったか、しかし生活をな」
 エミリーは首の言葉に頷いた、だが。
 その話を聞いてもだ、首にあらためて話した。
「自分でや」
「確かなものにしたいですか」
「そう思ってな」
 それでというのだ。 
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