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夢幻水滸伝

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第二百九十四話 フィラデルフィアのアサシンその一

                第二百九十四話  フィラデルフィアのアサシン
 エミリーはこの世界に来て声からこの世界とこの世界での自分のこととやるべきことを聞いた、そのうえで。
 目を開くとそこは一九二〇年代のアメリカの街に様々な種族の者達がその頃のアメリカの服を着て闊歩していた。
 それを見てだった、エミリーは言った。
「ここでまずは一人でやってくか」
「そうなりますね」
 腰の左にある袋の中から声がしてきた。
「かく言う私はです」
「ああ、メデューサの首やな」
「ご主人様の神具の一つの」
 奇麗な二十代後半位の女の声だった。
「そうなのです」
「そやな、それでもう一つの神具は銃のな」
「フラガラッハですね」
「これやな」
 今度は右手に持っているライフルを見て言った。
「基本狙撃銃やな」
「それこそ十キロ以上の敵を射抜くことも出来ます」
「それで多くの敵も攻撃を散弾銃みたいに放ってな」
「攻撃することも可能で連射もです」
「機関銃みたいにやな」
「出来ますし銃弾はオーラのビームなので」
「尽きることがないな」
「そうです」
 首は自身の主に話した。
「非常に強力な神具です」
「そやな、ほなな」
「私共を用い」
「出来ることからやってくか」
「それがいいかと」
「それで私の職業はアサシンか」
 エミリーは今度は自分の職業のことも話した。
「種族はダークエルフで」
「そして全ての術も使えます」
「そやな、ほな一番得意な仕事は暗殺か」
 こう首に述べた。
「恨家業とかスパイやな」
「いえ、普通に戦闘もです」
「出来るか」
「アサシンはあくまで隠密行動と一撃必殺を得意とする職業で」
「スパイみたいなもんやな」
「ご主人様は今起きた世界では日本におられますが」
 このことからもだ、首は話した。
「日本と言えば忍者ですね」
「こっちの世界ではどの国にもおるな」
「はい」
 まさにというのだ。
「その忍者と同じです」
「別に暗殺が得意やなくてか」
「隠密行動が得意で」
「一撃必殺もやな」
「そうした職業ということで」
「別に暗殺はか」
「特にそればかり行うかといいますと」
「ちゃうか」
「賊やモンスター退治にです」
 首はエミリーにさらに話した。
「ダンジョン探索もです」
「出来るか」
「はい、ちなみにこのフィラデルフィアの郊外にもです」
 そちらにもというのだ。
「ダンジョンがありますが」
「ほなそこに行ってか」
「まずは冒険者ギルドに冒険者登録をしまして」
「ダンジョンに入ってモンスターを倒して」
「そしてです」 
 そのうえでというのだ。
「財宝を手に入れまして」
「お金手に入れることやな」
「今はです」 
 現時点のエミリーはというと。
「お金を殆ど持っていません」
「お金がないとな」
 それではとだ、エミリーも答えた。 
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