夢幻水滸伝
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第二百九十三話 リンチバーグの野戦その十二
「強くなるんや」
「レベルを上げて装備をよおして」
「そのうえでな」
「今は戦をせんでも」
「戦のことを念頭に置いてな」
そのうえでというのだ。
「やってくで」
「ほな」
「しかし」
エミリーはフライドポテトを食べつつ言った、こちらの料理にマッシュポテトもあり彼等も食べているのだ。
「メルヴィルさんは何かとです」
「考えてるか」
「はい、戦に勝ってお祝いをしても」
それでもというのだ。
「そうされてますね」
「いや、これはな」
「当然のことですか」
「そやろ」
スペアリブの肉を食い千切り租借しつつ話した。
「勝って兜の緒を締めろで政はな」
「動いてるんで」
「それでや」
そうしたものだからだというのだ。
「今ここでもな」
「お話をしてますね」
「そや」
まさにというのだ。
「わしもな」
「そういうことですか」
「そや、まあ堅苦しい話はそれ位にして」
赤ワインを飲んでから笑って述べた。
「これからはおもろい話をしよか」
「おもろいですか」
「といってもコメディーとかな」
そうしたというのだ。
「そういうのやなくてや」
「他のですね」
「おもろいっていうな」
そう言える様なというのだ。
「話をしよか」
「そうですか」
「例えば自分等のことや」
メルヴィルはラザニアを手に取りつつ言った。
「わし等と戦うな」
「それまでのことですか」
「それなり以上のことがあったやろ」
「はい、それは」
エミリーも否定せずに答えた」
「ホーソーンちゃんと合うまでも」
「いや、ちゃん付けか」
ホーソーンはマカロニグラタンを食べながらエミリーに突っ込みを入れた。
「わいは」
「前からやからええかろ」
「そやからいつも言うてるやろ」
「恥ずかしいから止めろやな」
「そうな」
「ほなホーソーンシチナとかか」
「そこで何でロシア語が出るねん」
ホーソーンは今度は顔を顰めさせて反論した。
「この世界では言語一つやけどな」
「アメリカ人の私等がやな」
「ロシア系でもないのにな」
「いや、ちょっと思いついてな」
「言うたんか」
「そや」
それでとうのだ。
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