夢幻水滸伝
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第二百九十三話 リンチバーグの野戦その十
「そのうえでな」
「今度はですね」
「内政にや」
これにというのだ。
「力を入れてくで」
「そうしますね」
「そしてな」
メルヴィルはさらに話した。
「内政で国力を充実させて」
「そうしてですね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「その国力も用いて」
「そのうえで、ですね」
「さらにな」
「勢力を拡大させますね」
「そうしてくわ」
「ほなです」
ヴォネガットも言ってきた。
「東部の他の勢力もですね」
「組み込んでくで」
「そうしますね」
「内政をしてな」
「それが落ち着いたら」
「それからな」
こうヴォネガットに話した。
「ええな」
「それでは」
ヴォネガットはテーブルの上のスライスしたチーズを食べて話した、カマンベールチーズで実に濃厚な味である。
「今よりですね」
「ここにおる全員でな」
「内政をしていきますね」
「そうするで、その間はな」
内政に力を入れている間はというのだ。
「決してな」
「他の勢力にはですね」
「戦も何もな」
「仕掛けませんね」
「そうするで、無闇にな」
メルヴィルは生ハムを食べてから話した、チーズやそういったものにも様々なメニューが一同の前にある。
「戦を仕掛けることはな」
「せんですね」
「そや、まして今はな」
「私達は戦の後で」
「かなりの国力を使ったさかいな」
それ故にというのだ。
「暫くはな」
「内政に専念し」
「国力を充実させてな」
そうしてというのだ。
「失った分にさらにな」
「加えますね」
「そうするで」
「ほんまそうすべきですね」
ジェーンは白ワインを飲んでだった。
それからヒラメのカルパッチョを食べてそれから言った。
「ここは」
「東部にはまだ星のモンがおるがな」
「ミシガンのルイーザさんに」
「イリノイのルイス、ケンタッキーのギンズバーグにな」
「ノースカロライナのセリューさんですね」
「四人おる」
「はい、その方々とどうしていくか」
カルパッチョを食べつつ言った、ヒラメにオリーブオイルと塩に胡椒そしてレモン汁で味付けしてあり実に美味い。
「今はですね」
「中立や、こっちからはな」
「何もですね」
「せん、守りを固め」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「今はですね」
「守りを固めるんや」
「国境を中心に」
「そうする、あと軍隊もな」
彼等の話もするのだった。
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