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夢幻水滸伝

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第二百九十三話 リンチバーグの野戦その九

「勝敗は決しました」
「そうか、ほなやな」
「降ります」
 エミリーが答えた。
「そうします」
「そうするな」
「はい」
 メルヴィルに返した。
「もう」
「そうか、ほなな」
「将兵はお願いします」
「任せるんや、ではこれで終わりや」
 メルヴィルは微笑んで言った、こうしてだった。
 両軍の戦は終わった、エミリーとホーソーンは自分達の勢力圏とそこにいる民それに軍の全ても含めてメルヴィル達の勢力に入ることになった。
 そのことが決まってからだった、碧はメルヴィルに話が整ってから話した。
「戦は終わったからのう」
「これでやな」
「わらわは帰らせてもらうわ」
「ほんま助かったわ」
 笑顔でだ、メルヴィルに話した。
「今回は」
「そうか、ほなまた機会があったらのう」
「一緒に仕事しよな」
「その時また頼むけえ、ただ婿入りしたかったらじゃ」 
 碧はここでもこんなことを言った。
「何時でもじゃ」
「それはないから安心せい」
「何じゃ、おもしろくないのう」
 碧はメルヴィルの今の返事に頬を膨らませ口を尖らせて返した。
「折角四十八手と舌と指でご奉仕したのに」
「そやから自分経験ないやろ」
「勉強はしとる」
「そういうのはええ、他の人探してくれ」
「しゃあないのう、ではまたじゃ」 
 こう話してだった。
 碧はメルヴィル達の前から去った、そしてだった。
 瑠璃子達四人もだ、メルヴィルに別れの挨拶をした。
「契約はここまでなんで」
「私等もこれで帰ります」
「次のお仕事あるんで」
「そっちに行きます」
「暇があったら遊んでさぼってたが」 
 それでもとだ、メルヴィルは四人にも話した。
「よおやってくれた」
「いや、それは言わんで下さい」
「ちゃんと報酬分働いてましたから」
「悪いこともせんかったですし」
「それ位はってことで」
「全く。けど自分等もおって助かった」
 メルヴィルもこのことは笑って認めた。
「よおやってくれた、ほなな」
「はい、また会いましょう」
「お仕事あったら呼んで下さい」
「報酬分はしっかり働きます」
「そうさせてもらいます」
「ああ、その時は頼むな」
 こう別れの挨拶をしてだった。
 四人は次の仕事先に向かってメルヴィル達の前から姿を消した、五人と別れるとメルヴィル達は戦後処理に入り。
 それが整うとニューヨークに戻った、それでだった。
 メルヴィルはエミリーとホーソーンを加えてだった。
 仲間内でパーティーを開いた、彼は赤いスパークリングワインを飲みつつ言った。
「これからはこの面子でや」
「やっていきますね」
「そうするで、それで東部の統一とな」
 ボームに応えて話した。
「統治をな」
「していきますね」
「ああ、三州が手に入ったしな」
 ペンシルバニア州にバージニア州そしてウエストバージニア州をというのだ。
「それでな」
「三州とそちらにいる民の人達も」
「治めてくで」
「それでは」
「これからあらためてな」
「内政に忙しくなりますね」
「そや、戦は終わってな」
 そうしてというのだ。 
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