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夢幻水滸伝

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第二百九十二話 バージニア州へその十三

「こっちもな」
「やり方があるのう」
「そや、こっちは二倍以上の戦力がある」
「相手は十五万でのう」
「こっちは四十万や」
「二倍半近くあるわ」
「その戦力でどう戦うか」
 ここはというのだ。
「それを考えていこな」
「そうじゃな、こっちは戦車も装甲車もあってじゃ」
「航空機も大砲も充実してる」
「兵器も有利じゃ」
 そうした状況だというのだ。
「有り難いことにのう」
「そや、数だけやなくてな」
「兵器も上じゃ」
「しかし相手はここで負けたらな」
「終わりじゃ、降るしかのうなる」
「そやからな」
 そうした状況だからというのだ。
「ここはな」
「決死で来るわ」
「敵はな、その十五万にな」
「どう戦うか」
「そや」 
 まさにというのだ。
「この度はな」
「では今から軍議じゃな」
「それに入ろうな」
「わかったわ、ではな」
 碧も頷いた、そうしてだった。
 メルヴィル達は軍議に入った、テントの中でそれを行い戦の用意もした。そしてメルヴィルは軍議の場で言った。
「ホーソーンは突撃で攻めて来るわ」
「あの人は、ですね」
「そしてな」
 ジェーンに応えて話した。
「エミリーちゃんはメデューサの首で攻めてきてもな」
「突撃やないですね」
「狙撃や砲撃でな」
 こうした攻撃でというのだ。
「攻めてくるわ」
「お二人で役割を分担してきますね」
「そうしてくる、おそらく兵の数はホーソーンの方が多くなる」
 率いる兵達はというのだ。
「九万か十万か」
「相手の五分の三か三分の二ですね」
 その数を聞いてだ、由香は言った。
「それやとです」
「侮れんな」
「ホーソーンさんはトロールのバイキングです」
「そやから突撃すると強いしな」
「そやからですね」
「ああ、そのホーソーンが九万か十万の兵を率いて来るとな」
「強いですね」
 瑠璃子も真顔で言った。
「ほんまに」
「本陣に突撃されてな」
「破られますと」
「戦局がひっくり返るわ」
 これまで有利だったそれがというのだ。
「戦局ってのは案外簡単にや」
「変わりますね」
「そや、戦場は常に変わりな」
 状況がというのだ。
「戦局も然りや」
「ほんまにひっくり返ったら」
 雅美も言った。
「これまでのことがですね」
「無駄にならんけどな」
「かなり失うというか」
「後退するわ、おそらくや」
 メルヴィルは雅美にも話した。
「二人はここで勝つと他の勢力にもや」
「話をしてですね」
「わし等に対する同盟を結んでな」
 そのうえでというのだ。
「共にや」
「あたってきますね」
 紗枝も言った。 
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