夢幻水滸伝
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第二百九十二話 バージニア州へその十二
「二人とのな」
「最後の戦にですね」
「向かうで」
「わかりました」
ジェーンも頷いた、こう話してだった。
二人は碧達と連絡を取ってだった。
合流を進めた、双方が率いる軍は共に連絡を取り合ってだった。
そのうえでリンチバーグ北に集結することになった、当然リンチバーグは包囲することとなった。そうした話をしてだった。
両軍はその合流地点に向かって進んだ、その動きはエミリー達も察していたが。
ホーソーンは強い声でエミリーに話した。
「もうな」
「敵軍が集結してもやな」
「ええな」
「集結してな」
敵軍がというのだ。
「そこでや」
「決戦を挑むな」
「わいが攻めてな」
そしてというのだ。
「自分が守る」
「そうしてやな」
「一緒に戦おうな」
「そして戦って」
そのうえでというのだ。
「勝とうな」
「そうしよな」
「全力でぶつかってな」
「そして勝つ、そうしてこな」
「是非な、ほな決戦の時は全軍にな」
「たらふく食ってもらって」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「戦ってもらおうな」
「必死でな」
「そして全力で戦ってもらおうな」
「幸い食いものはあるし」
「飲みものもな」
「それやと」
それならというのだ。
「飲んで食って」
「戦える」
「その二つがあれば」
食料そして飲料がというのだ。
「それならな」
「決戦の時になれば」
「全軍でな」
「戦おうな」
「そうしよな」
こう話してだった。
二人で決戦の準備に入った、そのうえで。
メルヴィル達と碧達の軍勢の合流を黙って見た、メルヴィル達は特に妨害されることなく合流を果たした。
それが済むとだ、メルヴィルは碧に言った。
「今からな」
「攻城戦じゃな」
「その用意に入るが」
それでもと言うのだった。
「どうも相手はな」
「ああ、街を守る用意はしとらんのう」
碧はリンチバーグの城壁の上を見て言った。
「こうした時は城壁の上に将兵がおってな」
「守る準備をしとるが」
「そうした気配はないけえ」
「それを見るとな」
「相手は出て来るのう」
碧はメルヴィルに述べた。
「間違いなく」
「そうしてくるわ」
「野戦じゃな」
「それになるわ、野戦やとな」
それならとだ、メルヴィルはさらに述べた。
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