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夢幻水滸伝

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第二百九十二話 バージニア州へその十一

「笑顔でな」
「味方に迎え入れますね」
「そしてそれからは一緒にな」
「戦っていきますね」
「三州の民達も同じや」
 二人が治めている彼等もというのだ。
「ニューヨークとかの民達と同じくな」
「民としてですね」
「治めてく」
「そうしますね」
「そして軍もな」
 今度は彼等の話もした。
「軍に入れてな」
「これまでの軍とですね」
「同じ様にな」
「統率して」
「戦う時にはな」
「戦ってもらいますね」
「そうしていくで」
 エミリーに笑みを浮かべて答えた。
「勝ったらな」
「そうですか、まさにですね」
「昨日の敵は今日の友でな」 
 それでというのだ。
「分け隔てなくな」
「民そして軍として」
「治めて率いてな」
「やっていきますね」
「それで実はな」
 メルヴィルは前を見てジェーンに話した。
「国家戦略としてな」
「お考えになっていることがありますか」
「そや、二人に勝って勢力圏にしたらな」
 それからのことを話すのだった。
「わし等は星のモン六人アメリカ東部のかなりの部分を治める勢力になってるな」
「人口にして一億五千万を超える」
「そうした勢力になってる、それやとな」
 そうした勢力になると、というのだ。
「そこからアメリカ東部の統一もな」
「可能になりますか」
「そやからな」
 そうした状況になるからだというのだ。
「ここはな」
「是非ですね」
「アメリカ東部の統一をな」
「行いますか」
「そしてそこからな」
「アメリカの統一ですね」
「そうしてくわ」
 その様に戦略を進めるというのだ。
「そしてアメリカを統一したら」
「そこからですか」
「世界の統一もな」
「進めて」
「その統一した力で」
「世界に危機に対しますか」
「どんな危機か知らんが」
 このことはヴォネガットも他の星の者達と変わらない、自分達がこの世界を襲う危機を救う存在と聞いていてもその危機が具体的にどういったものかは知らないのだ。
「それでもな」
「世界を脅かす程の危機ならば」
「もう相当なもんやのはな」
「間違いないですね」
「そやからな」
 それ故にというのだ。
「まずはな」
「この世界の統一ですね」
「それを進めてな」
「実現して」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「危機に対するで」
「そうしますね」
「そや、その為にもな」
「まずはですね」
「アメリカ東部の統一をな」
「行いますね」
「そうする、ほなこれから」 
 まずはというのだ。 
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