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夢幻水滸伝

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第二百九十二話 バージニア州へその九

「あの人は」
「ほんまにそやな」
「国木田さんもな」
「やっぱり強いな」
「せめてな」
 エミリーはさらに言った。
「国木田先輩を先にな」
「こっちに雇うことが出来たらな」
「ちゃうかったが」
「こっちがしようと思ったら」
「瑠璃子ちゃん達も含めてな」
 四人もというのだ。
「それでな」
「あっちに雇われたな」
「あの人の動きは速かった」
 メルヴィルのそれはというのだ。
「おそらく私達よりも先に考えて」
「先に決めて」
「そして先に動いて」
 そうしてというのだ。
「五人共な」
「雇ったな」
「只でさえ勢力は相手の方が大きいのに」
「星のモンが五人も加わるとな」
「こっちが不利になるわ」
「当然の結果やな」
「そや」
 エミリーは苦い顔で述べた。
「ほんまにな」
「その通りやな、それでや」
「ここまでやられた」
「一方的にな」
「そやな、しかしな」
「最後までやられっぱなしも嫌や」
 ホーソーンは苦い顔で行った。
「こっちもな」
「そや、それでや」
「このリンチバーグでやな」
「戦うな」
「そうしよな」
「もうここまできたら守る必要もないやろ」 
 エミリーは腕を組み確かな顔になって述べた。
「そやからな」
「ここはやな」
「残った戦力を以てな」
「野戦やな」
「それを挑もうか」 
 メルヴィル達にというのだ。
「そうしよか」
「街に籠って守るんやなくてか」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「戦おうか」
「そうするか」
「ああ、どないや」
「わいはそっちの方が得意や」
 ホーソーンはエミリーの提案に強い顔と声で答えた、そのうえで彼女に対してこう言ったのだった。
「野戦の方がな」
「それも攻める方がな」
「バイキングやからな」 
 この職業だからだというのだ。
「攻める方がな」
「得意やな」
「基本水のところで戦うが」 
 それが得意だがというのだ。
「陸地でもな」
「戦えるな」
「そや、それでや」
 だからだというのだ。
「野戦それで攻めるのがな」
「得意やな」
「ああ、ほなな」
「私も外に出るけどな」
 エミリーはホーソーンに答えて話した。 
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