夢幻水滸伝
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第二百九十二話 バージニア州へその六
「地球より重いとは思わんが」
「それでもですね」
「やっぱり重い、そしてな」
「高いもんです」
「そやからな」
「復活させられても」
「それなりの対価がある」
そうしたものだというのだ。
「それで治療もある」
「傷付いた人達への」
「そして家や施設の復興もな」
これもというのだ。
「あってな」
「時間とお金がかかります」
「そや、それでや」
「戦はですね」
「やっぱりな」
「避けるべきですね」
「みだりに戦をしてええことはない」
メルヴィルはこうも言った。
「それでやるんやったらな」
「迅速にですね」
「行ってな」
「そうしてですね」
「終わらせることや」
そうすべきだというのだ。
「やっぱりな」
「ほんまその通りですね」
ジェーンもそれはと応えた。
「そやから今やってる戦も」
「リンチバーグでな」
「終わらせますね」
「今で結構時間がかかってる」
長期戦になっているというのだ。
「ペンシルバニアからウエストバージニアと進んで」
「今はバージニア州です」
「三つの州を進んでな」
そして戦場としていてというのだ。
「結構な」
「時間がかかってますね」
「それでや」
「リンチバーグで、ですね」
「終わらせる、そうしたらな」
「戦災を受けた部分の復興ですね」
「それに入るで」
こう言うのだった。
「ええな」
「それからは」
「戦が終わったらな、ほなや」
「ことを進めていきますね」
「そうするで、リンチバーグへ向けて進軍や」
こう言ってだった。
メルヴィルはジェーンと共にリッチモンドとその周辺の掌握を進めた、そこにある街や村に使者を送ってだった。
降る様に言い降ったらよしとしてだ。
降らない街や村は兵を送り時には自分達が兵を率いてだった。
陥落させていった、だが降らない街や村は両手の指で数える位で済みリンチバーグまでの街や村がだ。
即座に降った、それでジェーンは言った。
「降る街や村が多いのはです」
「有り難いな」
「そうですね、その分です」
進軍中に同じジープに乗る中で話した、馬に乗る時もあるが今はそれに乗って移動している。
「戦をせんで済んでます」
「それがな」
「ええですね」
「趨勢がや」
戦のそれがとだ、メルヴィルは隣にいるジェーンに話した。共に今はジープの後部座席にいてそれで乗っている。
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