夢幻水滸伝
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第二百九十一話 列車砲の攻撃その九
「星の人も多くて」
「列車砲を持ち出されると」
「今回もまずい、しかしな」
「それでもですか」
「ああ、やるしかないわ」
メアリーはメデューサの首に決意した顔で話した。
「そやからな」
「私もですね」
「行ってくれるか、今から」
「わかりました、では」
「頼むで」
「行かせて頂きます」
首も頷いてだった。
そのうえで飛び敵軍に向かった、すると紗枝が気付いた。
「メデューサの首が来たな」
「ああ、ほんまや」
「これはあかんな」
「放っておいたら石化させられるで」
三人も応えて言った。
「ほなな」
「すぐに攻撃しよか」
「それで退けるか」
「そうしよな、今から」
紗枝も言ってそうしてだった。
四人で首に対して術で対空攻撃を仕掛けた、空を人の首が飛ぶとなると攻撃を当てることは容易ではないが。
攻撃は的確に当たった、それで首もたまりかねてだった。
退散するしかなかった、それでメアリーに申し訳なく言った。
「すいません、これではです」
「ああ、あの四人も怠け者でもな」
メアリーも咎めることなく迎えて言った。
「やっぱり星の人や」
「だからですね」
「能力は高い」
「神霊の域まで」
「そやからそれこそや」
メアリーはさらに言った。
「空を飛んでる自分に攻撃を当てるなんてな」
「波の人では出来ないですね」
「銃や弓矢でもな」
こうしたものを使ってもというのだ。
「それこそシモヘイヘさんとか李広さんでもないとな」
「攻撃を当てられないですね」
「そこまでの技量がないとな」
とてもというのだ。
「そやけどな」
「それがあればですね」
「出来るんや」
その攻撃がというのだ。
「それで星の人はな」
「レベルが高いので」
「技の値も高いし特技もな」
命中関連のそれもというのだ。
「あってそのレベルも高いからな」
「その為にですね」
「攻撃が当たるんや」
そうだというのだ。
「しっかりとな」
「そういうことですね」
「そや、それでや」
メアリーはさらに話した、
「あの四人にはな」
「私もですね」
「太刀打ち出来ん、石化への耐性もな」
「お持ちですね」
「星の人は攻撃への耐性も強いからな」
「神霊の域まで」
「神霊と戦えるのは神霊だけや」
メアリーはこのことは苦い声で話した。
「こっちは私一人、相手は今はボームさん入れて六人」
「その差は途方もないですね」
「そやからな」
だからだというのだ。
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