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夢幻水滸伝

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第二百九十一話 列車砲の攻撃その八

「どうしてもな」
「今お話された通りですね」
「生まれ育った環境の関係で」
「発想の時点でないですね」
「そやけどボームさんはちゃう」
 アメリカ人である彼はというのだ。
「列車砲をよお使ってるな」
「それで、ですね」
「この度もですね」
「用いてきていますね」
「そや、それでや」
 今度は今も敷かれていっている線路を見て話した、それはチャールストンを蛇のとぐろの様に囲んで敷かれていっている。
「今もや」
「敷かれていっていますね」
「今も尚」
「そうですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「防ぎたいが」
「それはですね」
「難しいですね」
「まことに」
「私がするにも」 
 それもというのだ。
「ほんまにな」
「はい、今は防がれています」
「国木田様に」
「そうなっています」
「私を攻撃してきてな」 
 そうしてというのだ。
「そうなってる」
「何とか防ごうにも」
「それはですね」
「難しいですね」
「ほんまにな」
 こう話してそしてだった。
 メアリーはメデューサの首を出した、そして首に言った。
「ちょっと頼める?」
「はい、攻撃をですね」
 首も言葉を返してきた。
「それをですね」
「そや、国木田さんは私が迎え撃つから」
「フラガラッハを用いられて」
「あんたはな」
「自由に飛んで、ですね」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「敵軍を攻撃してくれるか」
「石化攻撃ですね」
「そや、ええか」
「すぐに行きます」
「頼むで、しかしな」
 攻撃はするがとだ、メアリーは苦い顔で話した。
「敵はな」
「手強いですね」
「そや」 
 このことを言うのだった。
「国木田さんだけやなくてな」
「ボーム様もですし」
「それにな」
 この二人に加えてというのだ。
「四人もな」
「あの方々もですね」
「おるからな」
 だからだというのだ。
「今回も苦しいわ」
「そうした戦になりますか」
「ああ、こっちも充分以上にや」
「守りを固めていますね」
「絶対の自信があるが」
 守りを固めたというそれがというのだ。
「そやけどな」
「それでもですね」
「こう攻められるとな」
「数もあちらが優勢ですし」
「難しいわ」
「今相手は十万ですね」
「対するこっちは三万、三倍以上の戦力でな」
 そのうえでというのだ。 
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