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夢幻水滸伝

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第二百九十一話 列車砲の攻撃その七

 碧は城壁の上から攻撃を行うメアリーへの攻撃をはじめた、術を使い三日月宗近を振るってそうしてだった。
 衝撃波も放った、そうして攻撃してだった。
 メアリーを攻撃する、それを受けてだった。
 メアリーも必死に防いだ、衝撃波も術もかわしてだった。
 時には自身の攻撃で相殺した、そうして碧に対したが。
「あかん、これではや」
「線路を攻撃出来ないですね」
「国木田様に攻撃されては」
「とても」
「これではな、そやからな」 
 メアリーは城壁で自分の方を見てにやりとして腕を組んでいる碧を見つつ将兵達に話した、今は攻撃してこないが油断は出来なかった。
「今はな」
「はい、我々がですね」
「線路を攻撃することですね」
「そうすることですね」
「こっちの大砲の射程外にあるし」
 それにとだ、碧は言った。
「空から攻めようにもな」
「それでもですね」
「対空防御は堅固ですね」
「敵陣のそれも」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「容易やないが」
「それでもですね」
「線路を敷設することを妨げますね」
「そうしますね」
「ああ、何とかな」
 碧を見つつ話した。
「そうしてもらうで」
「線路が敷かれ終わってです」
「列車砲が来ますと」
「実に厄介ですね」
「流石ボームさんや」 
 列車砲攻撃を考えだしたのが彼と見抜いて言った。
「こうした攻撃を考えるとはな」
「アメリカ人だからですね」
「こうした戦術も考えますね」
「そうですね」
「やっぱり国木田さん達は日本人やからな」 
 今も自分を見ている彼女を見つつ話した。
「そやからな」
「どうしてもですね」
「列車砲には疎いですね」
「そうですね」
「あれは大陸の兵器や」
 メアリーはこう述べた。
「ほんまな」
「そうですね」
「広い平地で使うものです」
「そうした兵器です」
「海に囲まれた山岳地の諸島やとか」 
 そうした国ならというのだ。
「ほんまな」
「列車砲は使わないですね」
「航空機となりますね」
「そうなりますね」
「どうしてもな、そやからな」 
 そうした国で生まれ育ってきているからだというのだ。
「あの人達は列車砲は考えつかん」
「大砲等を使って攻めるか」
「航空機となりますね」
「どうしても」
「若しくは工作員を使うかや」
 この場合もあるというのだ。
「忍者の国やからな」
「ああ、そちらがありますね」
「日本人ですと」
「工作員を用いて」
「そして攻略となりますね」
「そやけど列車砲はな」 
 あらためてこの攻撃の話をした。 
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