夢幻水滸伝
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第二百九十話 血脈の様に流れてその十
「充分にや」
「港を占領出来ますか」
「敵の守りは堅固ですが」
「将兵も強いですが」
「それでもや」
今度はタスラムで敵のバリケードを破壊して述べた。
「この数でジェーンちゃんも呼んだし」
「メルヴィル様もおられる」
「だからですね」
「勝てますね」
「この戦いは」
「そや、突破口はわしが開く」
ブリューナクから放つオーラを散弾銃の様に放って敵の防衛陣地を粉砕してまた
言った。
「そやからな」
「突撃ですね」
「ここは」
「そうしますね」
「自動小銃で攻撃しつつや」
そのうえでというのだ。
「突撃や、ええな」
「わかりました」
「では行きます」
「敵の守りを突破します」
将兵達も頷いてだった。
メルヴィルが空けた突破口に彼が命じるままに突っ込んでだった。
そうしてそこから敵への攻撃にかかり橋頭保を築いた、その橋頭保からだった。
メルヴィルの軍勢は港を掌握しそこから街に入りました、ホーソーンはそれを見て即座に自ら軍を率いてだった。
街に入った敵軍を押し返しにかかった、だが。
「あかんか」
「メルヴィル様がおられます」
「それにジェーン様も」
「お二方の采配に戦闘で」
「圧倒されています」
「ジェーンちゃんだけでもやばいが」
自ら兵を率いて戦うメルヴィルを見つつ言った。
「メルヴィルさんがな」
「脅威ですね」
「何と言っても」
「それも最大の」
「そやからな」
トライデントを手に言った。
「ここは戦うで」
「戦うといいますと」
「一騎打ちですか」
「それに入られますか」
「ああ、強いのはわかってるが」
メルヴィルがというのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「戦われますか」
「そうされますか」
「これからな、ここで勝てば」
そうすればというのだ。
「戦局が好転するしな」
「わかりました、ではお願いします」
「この度は」
「メルヴィル様をお願いします」
「ああ、そうするな」
こう言ってだった。
彼はメルヴィルの前に出てだ、強い声で言った。
「わいと一騎打ちをしてくれますか」
「やるんか」
「はい、勝ちます」
「そうか、ほなな」
「お互い手加減なしで」
「やろうな」
メルヴィルも応えた、そうしてだった。
二人は一騎打ちに入った、メルヴィルは距離を置きタスラムとブリューナクを巧みに使い銃撃戦を行い。
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