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夢幻水滸伝

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第二百九十話 血脈の様に流れてその六

「さて、お握り食ってじゃ」
「また進撃ですね」
「チャールストンに向けて」
「そしてあの街も攻略しますね」
「そうしますね」
「エミリーちゃんも必死に来るが」 
 このことはだ、碧は既に読んでいて話した。
「それでもじゃ」
「はい、やってやりましょう」
「是非共」
「あの街も攻略して」
「そこからさらに進みますね」
「そうじゃ、敵のガードが固いならじゃ」 
 それならとだ、碧はさらに言った。
「強引にこじ開けるんじゃ」
「そこ国木田先輩ですね」
「まさに」
「強引にでもっていうのが」
「らしいですね」
「例えば婿殿が今日はいいと言ってもじゃ」
 碧は卵焼きを箸で取って口に入れてから話した。
「その前に精のつくもんをたんと出してのう」
「食べてもらって」
「それで元気になってもらって」
「そのうえで、ですか」
「まだガードされるなら」
「強引に押し倒してじゃ」
 にまあ、とだ。好色そうな笑みを浮かべて話した。
「服を脱がせてな」
「そういうことしますね」
「お婿さんを無理にでも」
「それこそ押し倒してでも」
「逆何とかにしても」
「夫婦なら犯してもええんじゃ」
 碧は独自理論も述べた。
「なら毎晩でも犯しまくったるけえ」
「あの、それ赤裸々過ぎますよ」
「犯すとか」
「そう言うても先輩経験ないですよね」
「そうですよね」
「そうじゃがそのつもりじゃ」
 結婚すればというのだ。
「そういうことじゃ」
「そうですか、まあそっちはそういうことですね」
「結婚されたらですね」
「もう毎晩でもですね」
「励まれますね」
「そういうことじゃ、まあ兎に角エミリーちゃんのガードが固くても」
 それでもというのだ。
「こじ開ける、そしてじゃ」
「戦われますね」
「そうされますね」
「ほな私等もです」
「チャールストンでもです」
「頼むけえ、ほな将軍」
 碧はダックの将軍にも声をかけた。
「皆でお握りをな」
「食べてですね」
「そして精をつけるんじゃ」
 こう言うのだった。
「ええのう」
「精ですか」
「そうじゃ、精がなくてはじゃ」
 碧は将軍に真剣な顔で話した。
「満足に戦えんけえ」
「それはわかるのですが」
 将軍は碧にどうかという顔で述べた。
「この場合は体力と言った方が」
「ええんじゃな」
「そう思いますが」
「精と言うと夜の話になるのう」
「どうしてもそうなりますので」
「ついつい軍属のそうしたお店に行きたくなるか」
「否定はしません」
 将軍は軍人として答えた。 
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