夢幻水滸伝
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第二百九十話 血脈の様に流れてその五
「卵焼きにお味噌汁、お漬けものじゃ」
「日本のメニューですね」
「そうじゃ」
漬けものも食べて言った。
「これがまたよいのじゃ」
「日本人にとっては」
「時々でもじゃ」
「召し上がられたくなるのですね」
「わらわはステーキやハンバーガーも好きじゃ」
アメリカ的な料理もというのだ。
「チキンナゲットもスペアリブもな」
「そういえば美味しそうに召し上がられていますね」
「そうじゃ、肉もじゃ」
「お好きですね」
「それで中華料理でも豚バラ煮込みなぞが好きじゃ」
こうしたものもというのだ。
「ボリュームがある美味いものもな」
「そうなのですね」
「しかしじゃ」
「それと共に」
「お握りも好きでのう」
それでというのだ。
「時々でもな」
「召し上がられますか」
「そうじゃ、それでじゃ」
「それで?」
「お好み焼きも大好きじゃ」
今はお握りを食べながら言う、海苔を巻いた三角のものを実に美味そうに食べながら言うのであった。
「それがのう」
「いやあ、あれ広島焼きですよ」
「国木田先輩が言われるお好み焼きは」
「これ井伏先輩と山本先輩もですけど」
「やっぱりお好み焼きは大阪のですよ」
瑠璃子達四人は碧に突っ込みを入れた。
「ちゃいますよ」
「そこはちゃんと言います」
「お好み焼きは混ぜてそれで広げて焼きます」
「重ねるんやないです」
「いや、そこは違うんじゃ」
碧み退かずに言う。
「こんな等の言ってるのは大阪焼きじゃ」
「お好み焼きやないですか」
「そう言います?」
「あれはお好み焼きやないって」
「それでほんまもんは広島のやって」
「そうじゃ、広島こそがお好み焼きの本場じゃ」
まさにというのだ。
「カープと牡蠣とそこは退かんけえ」
「言いますね、それうち等もですよ」
「これでも関西人ですさかい」
「お好み焼きは大阪です」
「関西のもんです」
「あの、お好み焼きは兎も角としまして」
話が終わらないと見てだ、ダックの将軍は双方の間に入った。そのうえで彼女達の共通の話題を話した。
「お握りは、ですね」
「そや、うち等も言うで」
「時々食べんとあかんねん」
「日本人のソウルフードやで」
「これ食べんと日本人は元気が出えへんねん」
四人は将軍にまさにと答えた。
「ここにお味噌汁もあるやろ」
「お漬けものも」
「この組み合わせがええねん」
「ほんま最高や」
「そして卵焼きまであるとじゃ」
碧はにこにことして話した。
「ほんまええのう」
「そうですよね」
「この組み合わせ最強です」
「幾らでも食べられます」
「栄養もありますさかい」
四人も碧に応えた、そうしてさらに食べていく。碧もお好み焼きのことは置いておいてさらに言うのだった。
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