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夢幻水滸伝

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第二百八十八話 チェサビーク湾入りその十六

「絶対にな」
「そういうことですね」
「そしてな」
 それにと言うのだった。
「わし等もな」
「寝る時はですね」
「寝るんや」
 そうするというのだ。
「指揮官もそうせんとな」
「あきませんね」
「不眠不休は頑張ってるということやが」
 それでもというのだ。
「しかしそれで疲労が蓄積するとな」
「あきません」
「そや」
 まさにというのだ。
「そやからな」
「今みたいにしっかり食べて」
「しっかり寝ることや」
「そうすることですね」
「仕事も多いが」
 采配以外にもというのだ、無論政のことである。
「それでもな」
「休憩もですね」
「摂るんや、寝てな」 
 そしてというのだ。
「頑張るで」
「ほな今は食べて」
「湾に入るまでにな」
「しっかり寝ることですね」
「そや、ええな」
「そうですね、ほなです」
 ジェーンも確かな顔と声で応えた。
「容易は万端整えて」
「油断もせんとな」
「打てる手は全部打って」
「よく食べてよく寝るで」
「そうして戦いましょう」
 二人で話した、そしてだった。
 メルヴィルはまたグリルを食べた、そうしてこうも言った。
「いや、この艦の料理もな」
「美味しいですね」
「艦の飯は美味いっていうけど」
「ほんまですね」
「飯が美味いとな」
「それだけええですね」
「ああ、飯が美味い」
 さらに食べながら言うのだった。
「これは最早な」
「幸せの原点ですね」
「その一つやな」
「ほんまそうですね」
 ジェーンも食べながら応えた、二人は今はリラックスしていた。また戦うことになるがそうなっていた。


第二百八十八話   完


                 2023・1・1 
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