夢幻水滸伝
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第二百八十八話 チェサビーク湾入りその十
「しかも瑠璃子ちゃん四人は国木田さんのその作戦をや」
「成功させられますね」
「それだけの力量がおありですね」
「あの方々には」
「そや、まさに鬼に金棒の組み合わせや」
そこまでのものだというのだ。
「やってくれるわ、それで今回もや」
「敗れてしまいましたね」
「我々は」
「無念ですが」
「そうなった、しかしこの屈辱は忘れんわ」
絶対にと言うのだった。
「そやからな」
「この度はですね」
「チャールストンまで撤退し」
「そうしてですね」
「あそこで戦うで」
こう言ってだった。
エミリーは撤退する軍の指揮を執りそのうえでチャールストンまで撤退した。その時はもうピッツバーグの方を振り向くことはしなかった。
碧達はエミリー達が撤退したピッツバーグに入り残敵やトラップの確認を行いトラップは除去していった。そして民達にこれからは自分達が治めることを話してだった。
ピッツバーグの掌握にかかった、だが。
碧はピッツバーグの中でだ、瑠璃子達に言った。
「またすぐにじゃ」
「敵の追撃ですね」
「それに入りますね」
「すぐにでも」
「そうですね」
「そうじゃ、そうしてじゃ」
そのうえでというのだ。
「敵中にさらに入るけえ、ただのう」
「はい、伏兵には注意ですね」
「待ち伏せにも」
「そうですよね」
「あと釣り野伏せなんかもですね」
「一旦退いたと見せてじゃ」
そうしてというのだ。
「わかるのう」
「はい、敵をおびき寄せて」
「密かに囲んで、です」
「一斉に攻める」
「そうした攻め方ですね」
「これが釣り野伏せでじゃ」
この戦術でというのだ。
「島津家やロシアやモンゴルがやるのう」
「まさに必殺戦術ですよね」
「決戦の時にやって戦う」
「そして敵を徹底的に殲滅する」
「それですよね」
「実際これで大友家は負けた」
耳川の戦いにおいてだ、大友家は五万の大軍で以て攻めたが島漬家のこの戦術に決定的な敗北を喫したのだ。
「あとモンゴルもリーグニッツでじゃ」
「大勝利を収めましたね」
「ドイツとポーランドの連合軍に」
「そうしましたね」
「敵を敢えて誘い込んで」
「これにかかるとじゃ」
それこそというのだ。
「終わりじゃけえ」
「まさにそうなりますね」
「大友家やポーランドとドイツみたいに」
「それで形勢逆転です」
「そうなります」
「これにかからんには油断せんことじゃ」
まずこれが重要だというのだ。
「ちゃんと偵察を行ってじゃ」
「伏兵を確認して」
「かつ敵の動きも見て」
「危ない場所にも迂闊に進まへん」
「空からも見ることですね」
「そうじゃ、そうしてじゃ」
まさにというのだ。
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