夢幻水滸伝
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第二百八十八話 チェサビーク湾入りその九
「残念やけどな」
「そこまではですね」
「これだという軍事拠点がないので」
「それで、ですね」
「そうするわ」
こう言うのだった。
「しゃあない、ほなな」
「これよりですね」
「全軍チャールストンまで退く」
「そこで態勢を立て直しますね」
「そうするで」
この言葉と共にだった。
エミリーは自身が率いる軍隊の撤退にかかった。
まずは負傷者を後方、チャールストンまで送りそうして兵器を持てるだけ持ちまだ確保している門に軍を急行させてだった。
軍事施設にはトラップを置き自身が後詰となり撤退に入り。
トラックも車両も使えるだけ使い将兵達を乗せた、空を飛べる者達は夜空を進ませてそうしてであった。
軍も自分自身も朝が来るまでに撤退させた、そして朝日が昇る中舞空の術で宙に舞いピッツバーグの方を見て言った。
「またしてもな」
「してやられましたね」
「国木田様達に」
「そうですね」
「ああ、強いと思ってたが」
それでもとだ、共に宙にいる将兵達に話した。
「国木田さんもそやが」
「田辺様達もですね」
「あの四人の方々もですね」
「お強いですね」
「一人対五人になるとな」
どうしてもというのだ。
「やっぱりな」
「戦力差としてですね」
「出ますね、どうしても」
「左様ですね」
「しかも国木田さんは天の星や」
だからだというのだ。
「尚更な」
「お強いですね」
「あの方は」
「特に」
「それでエリーは攻め落とされたが」
それだけでなくというのだ。
「瑠璃子ちゃん達もな」
「今回はあの方々がです」
「活躍された様ですね」
「夜間に降下作戦を行われ」
「夜の空挺作戦は難しい」
只でさえ風等の影響を受けて何処に降下するかわからない、特に市街地にそうするなら尚更である。
「それをやるとはな」
「思い切ったものですね」
「それは」
「ああ、あんな危ない作戦を敢えて行って」
そうしてというのだ。
「成功させるとはな」
「敵ながら見事」
「そう言うしかないですね」
「この度は」
「作戦を考えたのは国木田さんやな」
彼女だとだ、エミリーは察しをつけた。
「地下世界でも名うての猛将で評判のな」
「何でもあちらの星の方の中で最も勇敢だとか」
「そして大胆な作戦を言われ実行され」
「成功させておられるか」
「その国木田さんやとな」
それこそというのだ。
「エリーでも派手に攻めてきたしな」
「この度もですね」
「あの様な大胆な作戦を考えられ」
「そして実行されますね」
「そや、ほんま強いわ」
あらためて言うのだった。
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