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夢幻水滸伝

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第二百八十六話 ペンシルバニア州侵攻その十四

「いいのう」
「わかりました、今それにかかっています」
「整備と補給に」
「それは順調ですので」
「そしてこうしてのう」 
 まさにというのだった。
「飯もじゃ」
「食べますね」
「この様にして」
「左様ですね」
「そうじゃ、しっかりと食うんじゃ」 
 こう言うのだった。
「いいのう」
「はい、わかりました」
「では我々もです」
「食べています」
「この様にして」
「そうするんじゃ、しかしアメリカの飯は美味いのう」
 碧は笑ってこうも話した。
「こっちの世界でも」
「よく言われますがね、我が国は」
「食事が悪いと」
「味がどうにもと」
「それが実は美味くてじゃ」
 そうしてというのだ。
「こっちの世界でもな」
「美味しいですね」
「そうですね」
「実は」
「そうじゃ、軍隊でも美味いが」 
 スパムのステーキ、実に分厚い五百グラムはあるそれを瞬く間にたいらげて二枚目を頼んでからまた言った。
「普通のお店でものう」
「美味しいですね」
「アメリカの料理は」
「そうですね」
「そうじゃ、だから尚更じゃ」
 スパムのステーキが焼かれるまでシチューを食べつつ話した。
「皆しっかりとじゃ」
「食べることですね」
「是非共」
「そうすることですね」
「そうじゃ、飯はしっかりと食う」
 まさにというのだ。
「そうしてこそじゃのう」
「しっかりと戦えますね」
「そうですね」
「ここはですね」
「しっかりと食べますね」
「そうするんじゃ」
 こう話してそうしてだった。
 碧は二枚目のステーキが来るとそれも食べた、兵達はその堪能ぶりにも言った。
「よく召し上がられますね」
「あっという間に二枚目ですか」
「そちらも勢いよくですし」
「起きた世界でもそうじゃけえ」
 兵達に笑いながらこの世界のことを話した。
「だからのう」
「こうしてですか」
「こちらの世界でもですか」
「健啖家なのですか」
「国木田様は」
「そうじゃ、だからな」
 それでというのだ。 
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