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夢幻水滸伝

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第二百八十六話 ペンシルバニア州侵攻その十三

「少しずつやろな」
「そうですか」
「星の人の力は強いさかいな」
「私でもですか」
「一気には無理やろ、しかしな」
「しかし?」
「よおやってくれた、多くの敵兵を石にしてくれたのは事実や」
 碧に吹き飛ばされたがというのだ。
「その分勢いは落ちる、石化したら動けんし」
「手当ても必要ですね」
「事実自分が暴れてる間にかなりの兵が戦線を離脱出来た」 
 そうなったというのだ。
「後は後詰がな」
「退くだけですね」
「そや、今から全力でな」
「撤退しますか」
「そうするで、全員目晦ましの煙幕やらを放ってな」
 敵軍に対してというのだ。
「撤退するで」
「わかりました」
「ではです」
「そうしましょう」 
 後詰の将兵達も頷いてだった。
 エミリーは自分が直接指揮している将兵達に広範囲への攻撃を行わせ煙幕やらを放たたせてそうしてだった。
 一気に撤退した、トラックにも乗って一目散に退いた。碧は追撃を命じたが。
 深追いは禁じてだ、こう言ったのだった。
「ほなピッツバーグまでじゃ」
「進軍ですか」
「そうしますか」
「そうじゃ」
 確かな声で答えた。
「そうするんじゃ」
「そうですか、では」
「これよりですね」
「追撃も兼ねて」
「ピッツバーグに進軍ですね」
「自動車や戦闘車両に手早くガソリンを入れてじゃ」
 そうもしてというのだ。
「弾薬も補充してじゃ」
「進撃ですね」
「そのピッツバーグに向けて」
「そうしますね」
「将兵や馬は食ってのう」
 食事も忘れるなというのだ。
「携帯食出すんじゃ」
「缶詰等ですね」
「ああしたものを出して」
「そして食べますか」
「そうするんじゃ、そしてな」
 食事も行ってというのだ。
「進撃じゃ、エリーには守りの戦力を置いて」
「そしてですか」
「そのうえで、ですか」
「我々はですか」
「ピッツバーグに進軍し」
「次はですね」
「あの街を陥落させる、では補給もして」
 そしてというのだ。
「整備もな」
「ですね、それもしないといけません」
「補給もですが」
「そちらも行いましょう」
「そうするけえ」
 こう言ってだった。
 碧は全軍に補給そして整備を行わせてだった。
 食事も摂った、食事は鶏肉と豆に玉葱のトマトシチューにスパムのステーキにパンといったものだった。 
 そういったものを食べつつだ、彼女は兵達に話した。
「よし、補給と整備を終えたらじゃ」
「そうしたらですね」
「それからはですね」
「我々は」
「そうじゃ、ピッツバーグに進軍じゃ」
 それに入るというのだ。 
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