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夢幻水滸伝

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第二百八十六話 ペンシルバニア州侵攻その三

「攻撃してきても」
「それでもですね」
「倒す」
 そうするというのだ。
「必ずな」
「では及ばずながら私も」
 グリフォンは主の言葉そこにある決意を受けて言った。
「そうさせて頂きます」
「そうしてくれるか」
「はい、戦となればです」
「自分はわしを乗せてくれて」
「戦闘もです」
 これもというのだ。
「やらせて頂きます」
「ほなな」
「はい、これより」
「戦いましょう」
 こう話してそうしてだった。
 グリフォンはメルヴィルを乗せて進んでいった、そして。
 ペンシルバニア州に空から入った、そのうえで地上の軍勢を率いているジェーンに貝殻でこう連絡した。
「ほな今からな」
「お空からですね」
「敵を攻めてな」
 そうしてというのだ。
「航空戦力を叩くで」
「そうしてくれますね」
「ああ、そやからな」
「僕ちんの方は」
「そや、そのままな」
「進んでいって」
「敵の領内に入ってや」
 そうしてというのだ。
「戦力があったらな」
「戦車そして装甲車にですね」
「騎兵隊を以てな」 
「敵の防衛ラインを衝撃力を以て」
 戦車達のそれをというのだ。
「一気にな」
「突破しますね」
「そや、ええな。余裕があったらな」
「敵の防衛ラインもですね」
「空から攻撃するさかいな」
「それで、ですね」
「そのままや」
「進みます」
「頼むな」
 こう言ってだった。
  メルヴィルは地上の軍勢は今はジェーンに任せ既に偵察で位置を把握しているペンシルバニア州の航空基地をだった。
 攻撃した、敵軍はまだ離陸しておらず航空機は次から次に攻撃を受けて倒されていった。それでペンシルバニア州のフィラデルフィアまでのエミリー達の航空戦力はなくなり。
 エミリーはその報告を聞いて苦い顔になって言った。
「しまった、速いわ」
「ああ、予想より遥かにな」
「航空機がもう来るなんて」
「今日来るとは思ってな」
「出撃準備をさせてたが」
 共にいるホーソーンに話した。
「しかしな」
「それでもな」
「あと数時間後やと思ってた」
「そうやったが」
「もう来るなんてな」
「そしてな
 ホーソーンも苦い顔である、その顔で言うのだった。
「攻撃して来るとはな」
「お陰でもうな」
「ああ、フィラデルフィアまでの航空戦力はや」
「なくなった」
「西からも来てるしな」
 ホーソーンは碧達の進撃の話もした。 
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