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夢幻水滸伝

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第二百八十六話 ペンシルバニア州侵攻その一

               第二百八十六話  ペンシルバニア州侵攻
 バファローからの碧の電話を受けてだ、メルヴィルは笑顔で言った。
「そうか、今か」
「こっちに到着したのじゃ」
 碧は電話の向こうで笑顔で答えた。
「それで軍の基地からじゃ」
「電話してるか」
「それでのう」
 碧はさらに言った。
「今からじゃ」
「軍を進撃させるな」
「そうするけえ」
 こう言うのだった。
「そえでええな」
「ああ、ほなこっちもな」
「進軍をはじめるな」
「そうするわ」
 メルヴィルも笑顔で話した。
「碧ちゃん達もそうするな」
「言われた通りのう」
「それならな」
「そっちもじゃあな」
「ああ、東西からな」
 ニューヨーク州のとだ、メルヴィルは答えた。
「同時に南下してな」
「そうじゃな、それならじゃ」
「今から同時にな」
「軍を動かすけえ」
「そういうことでな、ほなお互いにな」
「出陣じゃ」
「そうしよな」
 二人で電話で話してだった。
 メルヴィルは電話を切るとすぐ傍にいたジェーンに話した。
「よし、今からな」
「出陣ですね」
「十五万の軍を率いてな」
 そのうえでというのだ。
「フィラデルフィアにや」
「進軍しますね」
「そしてまずはな」
「あの街を手に入れますね」
「ペンシルバニア最大の街にな」
「あの街を掌握して」
「そしてな」 
 メルヴィルはそれからのことも話した。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「さらにな」
「軍議の通りにですね」
「ウエストバージニアからな」
「バージニア州とですね」
「南下していってな」
 そうしてというのだ。
「掌握する、ただまずはな」
「はい、ペンシルバニア州をですね」
「掌握してな」
 そうしてというのだ。
「それからや」
「残る二つの州ですね」
「そうしてくで、ほなええな」
「今より出陣ですね」
「そうするで」 
 こう話してそうしてだった。
 メルヴィルはジェーンと共に十五万の軍勢を率いてフィラデルフィアに向けて出陣した、彼はグリフォンに乗ってだった。
 空から軍を見ていたがその周りには多くの航空機が編隊を組んで飛んでいた。その編隊を見てだった。
 そうしてだ、彼はグリフォンに話した。
「まずはな」
「制空権をですね」
「握るで」
「そうしますね」
「それがや」 
 制空権の掌握こそがというのだ。 
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