夢幻水滸伝
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第二百八十四話 アメリカの北端からその五
「かなりの勢力が必要です」
「そうですね、ですから」
「州を統一されることにしたのですね」
「はい、そして」
それにというのだ。
「同時に州の統一を行い統治もですね」
「実はです」
牧師は統治と聞いて即ヴォネガットに即座に答えた。
「このメーン州は今は街や村単位で分かれていまして」
「はい、そのこともです」
ヴォネガットは牧師に答えた。
「私は考え」
「知られましたか」
「そうなったので」
「だからですか」
「州を統一し」
そうしてというのだ。
「統治もです」
「行われて」
「州を平和にし」
「豊かにですね」
「しようとです」
その様にというのだ。
「考えています」
「それは素晴らしいことです」
真剣な顔でだ、牧師はヴォネガットに答えた。
「この州にとって、ですから」
「それでは」
「どうか行われて下さい」
「州の統一を」
「これより」
「それでは、そして州を統一した力で」
それでとだ、ヴォネガットは話した。
「あの宗派にも対し」
「問題を解決されますか」
「お話で解決するにも」
「力が必要ですか」
「過激な人達に徒手空拳で向かっても」
その様にしてもというのだ。
「お話さえです」
「出来ないですか」
「それもまた世の中なので」
「それで、ですね」
「まずは州を統一します、尚宗教はです」
危険極まる宗派と対することを決めた、それでヴォネガットとしてもどうしても宗教のことを考えざるを得ないのだ。
「自由です」
「どういった宗教を信じてもいい」
「信仰の自由を認められるのですね」
「そうです、ですからあの宗派に攻撃されている他宗教も他宗派も」
その全ての団体をというのだ。
「信仰を認めます」
「それは支持を得ます」
「間違いなく」
牧師もシスターもそれは素晴らしいと応えた。
「よいお考えです」
「今この州はあの宗派の為宗教的に困っていますが」
「そこでそうした政策を執られますとです」
「誰もが支持します」
「あの宗派以外は」
「理不尽に攻撃されている人達を護ることも必要ですね」
ヴォネガットは真面目な顔で述べた。
「政では」
「むしろそうせずして何が政か」
牧師は真剣な顔で答えた。
「私もです」
「その様にお考えですか」
「まさに、では」
「これより勢力を立ち上げ」
そうしてとだ、ヴォネガットは言った。
「州の統一に入ります」
「わかりました、ではです」
牧師はヴォネガットのはじめるという言葉を聞いて彼に話した。
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