夢幻水滸伝
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第二百八十四話 アメリカの北端からその一
第二百八十四話 アメリカの北端から
スコット=ヴォネガットはこの世界に来たその瞬間に声からこの世界での自分と他の者そして世界のことを聞いた、そしてだった。
まず何をしようかと思ったところに目の前にプロテスタントの教会を見てそこに入り出迎えたバーバリアンのシスターに話した。
するとだ、シスターは驚いて教会の鰐人の牧師を読んで二人で彼の話を詳しく聞いた。そうしてだった。
牧師はヴォネガットにだ、こう言った。
「まさかこのメーン州に星の方が出られるとは」
「思いませんでしたか」
「はい」
そうだとだ、牧師は答えた。
「まさかでした、ですが」
「それでもですか」
「貴方が星の方ならです」
牧師はヴォネガットに真剣な顔で話した。
「この州からことを進めて頂けますか」
「メーン州からですか」
「今この州は危うい状況にあります」
「宗教関係が悪くて」
シスターも言って来た、大柄であり整った外見である。
「武力抗争までです」
「起こっていますか」
「キリスト教でもです」
自分達の宗教でもというのだ。
「私達はプロテスタントですが」
「カトリックの教会とですか」
「争っている宗派もある程で」
「そして他の宗教ともですね」
「そうです、ケルトやネイティブの神霊を信じる団体とです」
「対立してですか」
「争っている場合があります」
こうヴォネガットに話した。
「あくまでその団体によりますが」
「原理主義といいますか」
牧師がまた話した。
「そうした考えの宗派もあり」
「キリスト教原理主義ですか」
「そうです、主の教えを唯一にして絶対と考え」
そうしてというのだ。
「他の宗教そして」
「同じキリスト教でもですね」
「違う宗派は」
「攻撃しますか」
「そうした宗派もあります」
「そして彼等の為にですか」
「メーン州は危うい状況にあります」
ヴォネガットに深刻な表情で話した。
「実に」
「そしてその状況をですね」
「ヴォネガット様にです」
「どうにかして欲しいのですね」
「左様です」
「そうですか、ではです」
ヴォネガットは牧師の話を聞いて話した。
「お願いがあるのですが」
「何でしょうか」
「その宗派のことをお話してくれますか」
キリスト教原理主義だという彼等のというのだ。
「そしてこの世界のメーン州のことを」
「どちらもですか」
「詳しく」
こう言うのだった。
「お願い出来ますか」
「わかりました」
牧師は即答で応えた。
「それでは」
「これよりお話させて頂きます」
シスターもヴォネガットに応えた。
「詳しく」
「お願いします」
「それでなのですが」
シスターはヴォネガットにこうも言った。
「ヴォネガット様は今満腹でしょうか」
「そういえば」
そう言われてだ、ヴォネガットははっとなって応えた。
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