夢幻水滸伝
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第二百八十三話 財団を立ち上げてその四
「必ずです」
「この街の医療をですか」
「どうにか出来ると思いますが」
「それは私立の病院や薬局のことですね」
ジェーンは院長にこのことを確認した。
「そうですね」
「はい、ですが公立の場所もです」
「このいがみ合いにですか」
「巻き込まれています」
「それで医療に支障が出ている」
「そうなっています」
実際にとだ、院長は答えた。
「この街では」
「医療がぐらついていますとほんまにです」
ジェーンはここまで話を聞いて述べた。
「助ける命も助からず」
「他にもですね」
「様々な問題が起こります」
「医療は世界の柱の一つなので」
「感染症が拡大しても」
そうした場合もというのだ。
「お互いがいがみ合っているとです」
「対応が取れず」
「そのいがみ合いにばかり力を注ぎまして」
そうした状況になっていてというのだ。
「拡大されます」
「そうですね」
「そうしたことは避けんといきません」
「では」
「はい、これからです」
院長に意を決した顔で話した。
「僕ちんはこの病院のです」
「私の上の地位ですか」
「いえ、財団を立ち上げ」
「財団ですか」
「まずは名前だけでも」
それだけのことでもというのだ。
「立ち上げてその代表、理事にです」
「就かれて」
「まずはこの街の医療をまとめ」
その様にしてというのだ。
「無益ないがみ合いをです」
「収められますか」
「そうしてです」
そのうえでというのだ。
「街の人達が安心出来る医療を確立しましょう」
「そうしてくれますか」
「これより」
笑顔で言ってだった。
ジェーンは財団を立ち上げることを宣言しその理事に就任した、まずは彼女が占い師の老婆に紹介された病院がその下に入り。
すぐに病院の周りの小さな病院や薬局も彼女が星の者と聞いてだった。
財団に入った、それでだった。
ジェーンは院長にだ、こう言った。
「どないしよか思いましたけど」
「財団で、ですね」
「怪我人や病人を助けて」
そうしてと言うのだった。
「医療体制も充実させて」
「そうしていってですか」
「人を助けて」
「ひいては世界をですか」
「助けていこうとです」
その様にしていってというのだ。
「思う様になってます」
「そうですか」
「それならです」
院長と一緒にいる彼をジェーンに紹介してくれた占い師の老婆もいる、今は三人で昼食を食べつつ話している。
「やはりこの街のです」
「病院や薬局をですね」
「財団の下に置いて」
そうしてというのだ。
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