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夢幻水滸伝

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第二百八十三話 財団を立ち上げてその二

「どうかこの世界をです」
「救うんですね」
「そうして下さい」
「それは絶対にしますさかい」
 ジェーンも確かな声で答えた。
「任せて下さい」
「そうしてくれますか」
「僕ちんも何でこの世界に来たか」
 このことを言うのだった。
「それを考えますと」
「星の方なので」
「この世界を救うことがです」
 まさにこのことがというのだ。
「目的やとです」
「思われますか」
「そうですさかい」
 だからだというのだ。
「必ずです」
「そうしてくれますか」
「約束します、危機からです」
「この世界を救って下さいますね」
「そうします」
 こう言ってだった。
 ジェーンは老婆と別れ病院に入った、するとだった。
 病院の中は戦場の様だった、多くの者がかなりの怪我を負ってそのうえで苦しんでいた。 
 瀕死の者も結構いる、それでだった。
 ジェーンは傍にいた看護師の一人若い猫人の女性の彼女に聞くとこう言われた。
「実は今傍で大規模な列車事故が起こってです」
「それで、ですか」
「はい、負傷者の人達が怪我をされて」
 そうしてというのだ。
「それで、です」
「こうしてですか」
「怪我人の方が担ぎ込まれたのですが」
「これだけの数の人達がですか」
「おられます、今は病院総出で治療にあたっていまして」
 看護師はジェーンに決死の顔で答えた。
「そしてです」
「誰かですか」
「治療の出来る方なら」
 それこそという言葉だった。
「どなたでも助けて欲しいです」
「あっ、うち道士ですさかい」
 ジェーンは自分の職業を話した。
「回復系の術も得意です」
「そういえば貴女」
 看護師はジェーンのステータスを確認して先程の老婆の様に仰天した。
「かなり」
「レベル高いですか」
「ステータスも特技も桁外れじゃないですか」
 並の者と比べてというのだ。
「これは一体」
「お話は後で、まずはです」
「術で、ですね」
「回復させていきます」
「では宜しくお願いします」
「ほな今から」
 こう話してだった。
 ジェーンはすぐに怪我人達の治療に当たった、本来なら一人に対してしか使えずしかも少しだけ回復する様な術でもだ。
 レベルとステータスそれに特技が並の者とは隔絶している彼女が使うとだった。
 瀕死の重傷だった者が即座にそれも数人単位で全開し怪我人は瞬く間にいなくなった、それを見てだった。
 病院の者達は仰天しジェーンに言った。
「そのステータスと特技なら当然ですが」
「恐ろしい術です」
「これ程の術を使われるとは」
「貴女は一体」
「はい、僕ちんはです」
 ジェーンは病院の者達にありのまま話した、するとだった。 
 病院の者達は彼の話を聞いてそうして言った。 
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