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夢幻水滸伝

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第二百八十二話 穏やかなビショップその十

「お金をや」
「予算として投入し」
「勢力全体をな」
「発展させていきますね」
「そうしていくしな」
「戦の間もですね」
「貿易は続けてな」
 そのうえでというのだ。
「豊かになってこな」
「それでは」
「そうしたこともな」
「戦で、ですね」
「わしがおらん間もな」
「やっていくことですね」
「そや、戦を行っても」
 それでもというのだ。
「政はやっていってな」
「止まらずに」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「豊かになってな」
「さらに動いていきますね」
「そうしてく、ペンシルバニアからや」
 この州からというのだ。
「ウエストバージニア、バージニアにや」
「さらにですか」
「そや、東部の殆どをな」
 アメリカのというのだ。
「掌握したい」
「メガロポリスをですか」
「そうしたいんや」
 ヴォネガットに話した。
「エミリーちゃんとホーソーンに勝ってな」
「お二人を仲間にして」
「そのうえでな」
「そこまでお考えですか」
「東部の十六州を掌握すれば」
 メルヴィルはヴォネガットにさらに話した。
「合衆国第一の勢力になりそこからな」
「合衆国の東半分の掌握もお考えですね」
「ああ、その次の段階や」
 東部の掌握の後はというのだ。
「そこも考えてる」
「では」
「今からな」
「お二人に使者を送り」
「こちらに誘うが」
 自分達の勢力にというのだ。
「それが断られたらな」
「その時はですね」
「戦や」
 まさにそれに入るというのだ。
「今言った通りな、ではや」
「まずはですね」
「使者を送るで」
 二人にと言うのだ、そしてだった。
 メルヴィルは実際に使者を送ることにした、だがそれより前にだった。
 エミリーとホーソーンの勢力はこの世界のアメリカを武力で統一することを宣言した、それを受けてだった。
 メルヴィルは仲間達に会議の場で宣言した。
「決まりや」
「戦ですね」
「そや」
 ジェーンに一言で答えた。
「もう準備を進めてたが」
「これよりですね」
「本格的に進めてな」
 そうしてというのだ。
「一気にや」
「二十万の軍勢で、ですね」
「攻めるで、ニュージャージからな」
「あの州にですか」
「トレントンに軍を集結させてな」
 そうしてというのだ。
「そこからや」
「攻めますか」
「あの州の最大都市フィラデルフィアまでや」
「あの街が第一の攻撃目標ですか」
「そや、あの街を制圧して」
 そうしてというのだ。 
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