| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百八十二話 穏やかなビショップその八

「ボームと自分は留守を守ってくれるか」
「それで内政をですね」
「そのまましてもらいたい」
「では僕ちんは」
 名前が出なかったジェーンが言ってきた。
「メルヴィルさんとですか」
「一緒にな」
「戦の指揮官ですね」
「わしが総司令官でな」
 それでというのだ。
「自分はや」
「副司令官ですね」
「そや」
 その立場だというのだ。
「それでや」
「攻めていくのですね」
「そや、それでな」
「僕ちんは神具も使って」
「その土竜爪でな」
 この神具を用いてというのだ。
「地中を進んで」
「そこから敵の後方等に出たり城内に入って」
「奇襲をしてもらうで」
「わかりました」 
 ジェーンはメルヴィルのその言葉に頷いた。
「ほなそうしていきます」
「頼むで、ここでな」
「是非ですね」
「一気に攻めてな」
「迅速にですね」
「戦を終わらせてな」
 そうしてというのだ。
「エミリーちゃんとホーソーンをな」
「仲間にしますか」
「そうするわ、ではな」
「これよりですね」
「戦の準備にや」
 これにというのだ。
「入るで」
「わかりました」 
 ジェーンは確かな声で応えた。
「ほなそうしていきましょう」
「これからな」
「ではです」
 ボームはあらためて話した。
「ワテクシとヴォネガット君で、です」
「ああ、内政をやな」
「進めていきますので」
「若し戦になってもやな」
「内政のことはです」
「安心してええな」
「はい、そして」
 それでと言うのだった。
「後ろの守りもです」
「そちらのこともやな」
「任せて下さい」
 こう言うのだった。
「カナダとは中立条約を結んでますし」
「相互不干渉でな」
「そしてです」
 メルヴィルにさらに話した。
「賊やモンスターもです」
「順調に征伐していてな」
「そちらの脅威も減っていますし」
「若し出て来てもやな」
「ワテクシとヴォネガット君で、です」
 二人でというのだ。
「軍を率いてです」
「対処してくれるな」
「そうします、また警察も充実しているので」
 こちらもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧