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夢幻水滸伝

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第二百八十二話 穏やかなビショップその七

「戦車はM3の初期型位やが」
「それでもですね」
「今の時点やと世界でも最先端や」
 そう言っていいレベルだというのだ。
「そやからな」
「それで、ですね」
「それを用いてな」
 そうしてというのだ。
「戦うんや」
「満足いく性能でなくとも」
「今の時点やと世界最先端やしな」
「あくまで満足はですね」
「わしの主観や」 
 それに基づくものだというのだ。
「それや」
「そうなのですね」
「将来は戦闘機はムスタングいやコルセアか」
 こちらの戦闘機だというのだ。
「P51もええが」
「F4Uですか」
「それにしたい、空母を実用化させてな」
 実はこうしたことも進めているのだ。
「空船にもな」
「空母にしますか」
「水空両方の艦艇にしていきたいしな」
「艦艇はですね」
「それで空母の艦載機にもや」
「したいので」
「それやろムスタングよりもな」
 この戦闘機よりもというのだ。
「コルセアや」
「艦載機ですからね、あの戦闘機は」
「しかも地上でも使いやすいからな」
 F四Uのこの性質を考慮して言うのだった。
「そやからな」
「あの戦闘機をですか」
「将来は主力にしたい」
「戦闘機の」
「攻撃機や爆撃機も開発して」
「よりよくしますか」
「そうしてく、あとエミリーちゃんとこの兵器を見たが」
 相手の方のものも言うのだった。
「まだ複葉機やな」
「そうなのですね」
 ヴォネガットが応えた。
「まだ」
「そや、それで戦車はな」 
 今度はこちらの話をした。
「砲塔のない」
「車体だけのものですか」
「一次大戦のな」
 この頃のというのだ。
「ものや」
「この世界の技術レベルではかなりですが」
「それでもわし等と比べるとな」
「かなり落ちますね」
「しかも数も劣る」
「左様ですね」
「数はな」
 メルヴィルは今度はこちらの話をした。
「もうな」
「私達がですね」
「断然上やからな」 
「それで、ですね」
「それも使ってな」
 そうしてというのだ。
「戦ってくで」
「そうしていきますか」
「そや、そしてや」
 メルヴィルはさらに話した。
「ここは二十万の兵を率いてな」
「そのうえで、ですか」
「一気に攻めるで」
「そうしますか」
「ああ、それでわしが率いて」
 今度は指揮官の話をした。 
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