| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵を表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百八十二話 穏やかなビショップその六

「しておいてな」
「不首尾に終われば」
「即座にや」
「戦ですね」
「戦は出来る限りすぐに終わらせる」
「行うのなら」
「それが絶対や、長引いてや」
 その様になってというのだ。
「ええことはない」
「犠牲は増えますし」
「お金も使ってな」
「国力も消耗しますね」
「そうなるさかいな」
 だからだというのだ。
「やるんやったら」
「迅速にですね」
「終わらせる、そしてその為には」
「敵の準備が整う前にですね」
「強烈な一撃を浴びせてな」
 そうしてというのだ。
「そこから流れに乗って」
「一気に攻めていき」
「そしてや」
「そのまま勝つことですね」
「言うなら電撃戦や」
 メルヴィルは不敵な笑みを浮かべて言った。
「それをするんや」
「起きた世界でのドイツ軍のですか」
「そや、敵の準備が整う前に攻めるが」
「その攻め方はですね」
「航空機にや」 
 まずこの兵器を用いるというのだ。
「戦車に装甲車でや」
「打撃を与えますね」
「衝撃力と機動力を以てな」
「そうして敵の戦力に大打撃を与え」
「そしてや」 
 そのうえでというのだ。
「戦の主導権を握ってな」
「そこから一気にですね」
「敵を降伏させる」
「あの戦をされますか」
「ああ、こっちには航空機もあってな」
 この兵器を備えているというのだ。
「しかも戦車や装甲車もあるやろ」
「そうですね、確かに」
「どれもまだ技術的には満足いける状況やないが」
 それでもというのだ。
「しかしあるさかいな」
「それで、ですね」
 ジェーンが応えた。
「用いられますね」
「そうするで、勿論歩兵も使うけどな」
「そうした兵器をですね」
「主に使う、特に航空機をな」
 この兵器をというのだ。
「用いるで」
「やはり空からの攻撃がですね」
「大事や、その際敵軍の航空機はや」
 そちらの話もしたのだった。
「真っ先にや」
「攻撃しますか」
「空港におる間に」 
 まさにその時にというのだ。
「一気にや」
「攻撃を加え」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「叩くんや」
「そうして敵の航空戦力を奪うのですね」
「そうする、今の我が軍の戦闘機はPー三六位でな」
 起きた世界での兵器に例えても話した、事実戦闘機の外見も能力もこの戦闘機に非常によく似ている。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧