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夢幻水滸伝

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第二百八十一話 州の南北でその十一

「そやから」
「食ってからか」
「行かれてはどうでしょうか」
「そやな、ほな今からな」
「三人で食べましょう」
「そうしよか」
「そうですね、食事を済ませてです」
 ボームも言ってきた。
「そうしてです」
「そのうえでな」
「出発されてもええですね」
「腹が減ってると何も出来んからな」
 メルヴィルはボームに笑って返した。
「そやからな」
「はい、ではです」
「今からな」
「食事にしましょう」
「そうするわ、しかしな」
「しかしですか」
「ああ、何を食おうか」
 メニューの話をするのだった。
「食うにしても」
「それは食堂に行って」
 庁舎のというのだ。
「決めますか」
「そうするか」
「外に出てもええですし」
 ボームはこのケースも話した。
「別に」
「いや、最初に話に出たし」
 だからだとだ、メルヴィルはボームに答えて述べた。
「食堂で食べようか」
「そうしますか」
「ああ、ほな今からな」
「三人で食堂に赴いて」
「食べようか」
「それでは」
 ボームはメルヴィルのその言葉に頷いた、そうしてだった。
 三人で食堂に行った、するとだった。
 本日のメニューに鱈のムニエルとポークチャップがあったのを見て言った。
「この二つにするか」
「今日はですね」
「ああ、丁度書いてあるし」
 本日のメニューにというのだ。
「それやとな」
「こちらにして」
「あと野菜料理はな」
 そちらも本日のメニューにあったが。
「ほうれん草と玉葱のシチューにな」
「しますか」
「それでサラダも注文して」
 そうしてというのだ。
「あとパンやな」
「デザートはですね」
 ジェーンはこちらの話をした。
「今日のお勧めは」
「すぐりのパイやな」
「ほなこれにしますか」
「そやな、じゃあ今からな」
「食べますか」
「そうしよな」
 こう話してだった。
 三人で食堂に入って三人共そのメニューを注文した、そしてだった。
 まずはシチューを食べてだ、メルヴィルは言った。
「ほうれん草に玉葱にな」
「他にも入っていますね」
「ああ、人参にな」
「それにトマトも」
「色々入れてな」 
 そうしてというのだ。
「複雑な味を出してるな」
「そうですね」
 ジェーンはメルヴィルの言葉に頷いて応えた。 
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