夢幻水滸伝
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第二百八十一話 州の南北でその十
「もうや」
「それでええですね」
「戦はや」
これはというと。
「何といてもや」
「最後の最後ですね」
「そうする、ほなな」
「これよりですね」
「わしが今回も使者に赴いてな」
そうしてというのだ。
「ヴォネガットとや」
「お話しますか」
「グリフォンに乗ったらや」
自身の神具であるそれにというのだ。
「それこそや」
「メーン州まで一気に行けますね、グリフォンだと」
「幾らでも速度出せるからな」
「そうですね」
「それこそ音速の倍以上もや」
そこまでの速度をというのだ。
「出そうと思えばな」
「出せますね」
「そやからな」
そうした神具だからだというのだ。
「ここはな」
「メルヴィル君がですか」
「行ってくるわ」
「それですぐにですね」
「ヴォネガットと話してな」
そうしてというのだ。
「それでことが済めばな」
「よしですね」
「ただそれであかんかった時はな」
メルヴィルはその場合のことも話した。
「戦や」
「攻めますね」
「わしが自ら兵を率いてな」
そのうえでというのだ。
「戦ってくら」
「そうしますね」
「ほな戦の用意しておきます」
ジェーンが言ってきた。
「僕ちんが」
「ああ、頼むで」
「会談でことを収めることを第一にして」
「それと共にや」
「あかんかった場合もですね」
「考えてな」
そうしてというのだ。
「動いてくで」
「わかりました」
「そしてな」
メルヴィルはさらに話した。
「これからもな」
「その様にですね」
「やってくわ、ことはな」
まさにというのだ。
「どうなってもな」
「対応出来る様にですね」
「していくわ」
「戦でもそうで」
「政でもそうしてくで」
「これからもそうでしたか」
「そや、あらゆるケースをな」
まさにというのだ。
「想定してな」
「ことを進めますね」
「そや、それでや」
「これからですね」
「メーン州に行くわ」
「宜しくお願いします、ただ」
ここでジェーンはメルヴィルに笑って話した。
「その前にです」
「何かあるか?」
「丁度ご飯の時間なので」
メルヴィルに部屋の壁にかけてある時計を見て話した、その時計はシンプルで機能的なものだった。
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